ベネッセハウス ミュージアム

年間約75万人(瀬戸内国際芸術祭開催年)が訪れる、まさに「現代アートの聖地」である直島。この直島巡りの拠点となるのが、ベネッセハウス ミュージアムだ。
1992年にオープンしたこの施設は、直島に初めてできた安藤忠雄建築。宿泊施設と美術館施設が融合しているが、主役となるのはアート。つまり、「美術館の中に泊まる」ことができる施設だと言っていい。館内には、この場所のために制作されたインスタレーションをはじめとする多様な作品が長期展示されており、今年2月には常設展示替えが行われた。
館内の中心部シリンダーホールには、同館でもっともアイコニックな作品であるブルース・ナウマンの《100生きて死ね》が鎮座する。コミッションワークではないものの、ベネッセの「よく生きる」を体現するものとして展示されており、美術館建築と見事な融和を見せる。
また屋外の壁面には、1994年より杉本博司の「タイム・エクスポーズド」が常設展示。瀬戸内の水平線と接続する作品群をぜひ体感してほしい。

©Hiroshi Sugimoto
撮影=安斎重男
なおベネッセハウス ミュージアムは宿泊者限定で夜間も作品鑑賞が可能となっているので、ぜひ宿泊してナイトミュージアムを楽しんでもらいたい。




























