台湾・台中市において、新たな文化施設「台中緑美図(Taichung Green Museumbrary)」が12月13日に開館する。
本施設は、中央公園に隣接する旧軍用空港跡地に位置し、台中市立美術館と台中市立図書館を一体化した台湾初の複合型文化拠点である。建築設計は、日本の建築ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)が、台湾のリッキー・リウ・アソシエイツとの協働で手がけた。総床面積は約5万8000平方メートル。SANAAにとって台湾で初となる公共建築であり、これまでで最大規模の文化プロジェクトでもある。


「公園の中の図書館、森の中の美術館」というコンセプトのもと設計された建物は、大小8つのボリュームで構成され、外装はガラスや金属で覆われたうえで、白いアルミメッシュのファサードが施されている。高床構造により風や自然光を取り込み、周囲の環境と調和する開放的な空間が生まれている。さらに、都市と公園の両側からアクセス可能な広場や、中央公園を見渡せる屋上庭園「カルチュラル・フォレスト」も整備され、訪問者が都市と自然の共存を体感できる設計となっている。


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