今週末に見たい展覧会ベスト13。ジャッド、ガウディからレンブラント、「ふたりのアフリカ」まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「ジャッド|マーファ展」(ワタリウム美術館)の展示風景より、左から《無題》(1990、静岡県立美術館蔵)、《無題》(1989、鹿児島県霧島アートの森蔵)

もうすぐ閉幕

「ジョナス・メカス / 吉増剛造」(Take Ninagawa

 Take Ninagawaで、ジョナス・メカス、吉増剛造による展覧会が7月11日まで開催されている。

Jonas Mekas "Gozo Yoshimasu and Kobo Kumashiro, Tokachi, 1991" (2009) ©︎ Estate of Jonas Mekas

 ジョナス・メカスは1922年生まれ。2019年没。アメリカ戦後実験映画の先駆者として知られる。吉増剛造は1939年生まれの詩人だ。両者は長年にわたり親交を深め、ときに互いの作品に登場するなど、影響を及ぼしあってきた。

 本展では、ジョナス・メカスと吉増剛造の創造的対話に焦点を当て、両者の作品を紹介。吉増とともに日本を旅する様子を16ミリフィルムで記録したメカスの《On My Way to Fujiyama I Saw…》(1996)や、撮影時の情景をポラロイドの裏面に記した吉増の「瞬間のエクリチュール」(1999–2000)シリーズなどが展示されている。これらの作品を通して、詩性と偶然性の交わる地点に日記的表現を見出してきたふたりの眼差しをたどる。

会期:2026年5月16日~7月11日
会場:Take Ninagawa
住所:東京都港区東麻布2-14-8 Take Ninagawa
電話番号:03-5571-5844
開館時間:11:00~19:00
料金:無料

「中西夏之『眩しいことの研究』」(SCAI THE BATHHOUSE

 SCAI THE BATHHOUSEで、中西夏之の個展「眩しいことの研究」が7月11日まで開催されている。

中西夏之《全・面- 性 , 全開 直進 Ⅳ ー Double NB》(1991) 撮影:宮島径 協力:SCAI THE BATHHOUSE

 中西夏之(1935〜2016)は1958年に東京藝術大学を卒業し、63年には高松次郎、赤瀬川原平とハイレッド・センターを創設。60年代以降は舞台芸術やインスタレーションなど多様な活動を続け、抽象的な連作を通して絵画の根源を問い続けた。

 中西の没後10年の節目に開催される本展では、美術評論家・南雄介をキュレーターに迎え、初公開の習作を含む1960年代から晩年までの絵画群を展示。半世紀以上にわたる制作を通して絵の成り立ちを問い直し、「絵画とは眩しいことの研究である」という言葉を残した中西の思考と実践に迫る構成となっている。

会期:2026年5月29日~7月11日
会場:SCAI THE BATHHOUSE
住所:東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡
電話番号:03-3821-1144
開館時間:12:00~18:00
料金:無料

「ジャッド|マーファ展」(ワタリウム美術館

 20世紀美術を代表するアーティスト、ドナルド・ジャッド(1928〜1994)。その実践を、その制作と空間の関係性から再考する展覧会「ジャッド|マーファ展」が東京・神宮前のワタリウム美術館で開催されている。レポート記事はこちら

展示風景より、左から《無題》(1977、ワタリウム美術館蔵)、彫刻のためのドローイング(3点ともに1977、ワタリウム美術館蔵)、《無題》(1991、ジャッド財団蔵)

 本展では、1950年代に制作された初期の絵画作品から、1960~90年代の立体作品に加え、マーファにおいてジャッドが構想・実践した「空間」そのものを、ドローイング、設計図、映像、写真、資料などを通して多角的に紹介する。とりわけ、展示を「その場限りのパフォーマンスにしてはならない」という彼の強い信念が、作品と建築、土地との関係のなかでどのように具現化されたのかが明らかにされる構成となっている。

 また、本展では日本との関係性にも焦点が当てられる。1978年、ワタリウム美術館の前身であるギャルリー・ワタリにて開催された「ジャッド展」は、ジャッドにとって初来日となる重要な機会であった。その際の展示資料やカタログ、収蔵作品やドローイングを紹介するドキュメント展示を通して、和多利志津子との交流を含む、日本における受容の歴史も振り返られる。

会期:2026年2月15日〜7月12日
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
電話番号:03-3402-3001
開館時間:11:00〜19:00
料金:大人 1500円 / 大人ペア 2600円 / 学生(25歳以下)・高校生・70歳以上・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名様まで) 1300円 / 小・中学生 500円

Exhibition Ranking

宇宙の非対称性について

2026.07.07 - 10.07
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
恵比寿 - 六本木|東京