今週末に見たい展覧会ベスト13。ジャッド、ガウディからレンブラント、「ふたりのアフリカ」まで【2/4ページ】

「ガウディ:未来をひらく窓」(21_21 DESIGN SIGHT

 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で「ガウディ:未来をひらく窓」が7月12日まで行われている。レポート記事はこちら

窓の開閉展示の様子

 建築家アントニ・ガウディ(1852〜1926)は、バルセロナの世界的に有名な建築、サグラダ・ファミリアを手がけたことで知られる。独自の建築思想や独創的な形態感覚、多様な職人との連携、施主による支援などを背景に、既存の建築様式や技術を超えて多種多様な窓を設計した。建築における「総合」と「調和」の実現を窓を通して目指した建築家と言うことができる。

 本展は、YKK APがガウディ建築群とのコラボレーションのもと、ガウディの窓の魅力を伝える。本プロジェクトは、YKK APが収集したガウディの窓に関する知見や研究成果、模型、共同研究の一部などを、展覧会やドキュメンタリー映像、書籍等を通して紹介し、多角的に学ぶ産学官連携プロジェクトだ。東京のサテライト展となる本展は、バルセロナの世界遺産パラウ・グエルでのメイン展覧会と同じコンセプトを保ちつつ、会場の空間を生かした独自の展示構成でガウディの窓の世界を提示する。

会期:2026年5月16日〜7月12日
会場:21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6
開館時間:10:00〜19:00 
料金:無料

「SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体」(GYRE GALLERY

 GYRE GALLERYで「SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体」が7月12日に終了する。

上段左右:熊谷亜莉沙《Say yes to me》(2025)中段左:名和晃平《Peace Crystal Model》(2016-24)
中段中央:森万里子《Peace Crystal Model》(2016-24)中右:草野絵美《Ego In The Shell》(2025)
下段左:山田晋也《Non duality Jun 07》下段中:牧田愛《No title》(2026)下段右:熊谷亜莉沙《Pool side》(2026)

 本展は、キュレーター飯田高誉の企画による、気候変動やテクノロジーの特異点を経た「50年後の未来(2076)」という視座から、現代という時間を遡及的に審問する思想的実験場となっている。物理的な光の分布としてのスペクトラムのみならず、ジャック・デリダが提唱した「憑存在(ハントロジー)」における亡霊の多義性を探求する。

 会場では、池田謙による音響や各作家が提示する重層的な視覚体験を提示し、ウィリアム・ジェイムズの「意識の流れ」をポスト・ヒューマンの領域へと拡張しながら、ハイパーオブジェクトへの新たな倫理を提示する試みを紹介。池田謙、森万里子、山田晋也、名和晃平牧田愛、草野絵美、熊谷亜莉沙の作品が展示されている。

会期:2026年5月22日~7月12日
会場:GYRE GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階
電話番号:0570-05-6990(ナビダイヤル、11:00〜18:00)
開館時間:11:00~20:00
料金:無料

「イラストレーター 安⻄水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」(PLAY! MUSEUM

 PLAY! MUSEUMで「イラストレーター 安⻄水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」が7月12日に閉幕する。レポート記事はこちら

安西水丸がマンガを連載していた雑誌『ガロ』。壁面には、その表紙画や連載作品『青の時代』が並ぶ

 安⻄水丸(1942〜2014)は、1970年代から小説、漫画、絵本、エッセイや広告など多角的に活躍したイラストレーターだ。広告会社や出版社勤務を経て独立し、村上春樹をはじめとする本の装丁や、絵本『がたんごとんがたんごとん』の創作など幅広く手がけた。自身のことを「今でも小学生の絵を描いている、普通の人」と表し、仕事と「あそび」を行き来しながら制作を続けた。

 本展では、描くことの原点であった「あそび」の感覚をたどりながら、原画、印刷物、版画、関連資料など500点以上を紹介。楕円の大空間では、少年期を過ごした房総半島・千倉の海の映像とともに、画面を横切る一本線が特徴の「ホリゾン作品」約70点によるインスタレーションを楽しむことができる。

会期:2026年5月20日〜7月12日
会場:PLAY! MUSEUM
住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 2F
開館時間:10:00〜17:00(土日祝〜18:00) *入場は閉館30分前まで 
料金:一般 1800円 / 大学生 1200円 / 高校生 1000円 / 中学生600円 / 小学生600円 / 未就学児無料

「松本陽子 宵の明星を見た日」(府中市美術館

 東京・府中の府中市美術館で、画家・松本陽子の美術館における初の大規模個展「松本陽子 宵の明星を見た日」が7月12日まで開催中。レポート記事はこちら

「荒野の光 1987-1995」の展示風景

 松本陽子は1936年東京都生まれ。60年に東京藝術大学美術学部絵画科を卒業した。67年から約1年間滞在したニューヨークでアクリル絵具に出会い、帰国後にアクリル絵具と綿のローキャンバスによる独自の手法を開拓。2000年代以降は油彩に取り組み、緑、白、黒、青などを用いた制作を続けている。

 本展では、松本の絵画作品群や、2000年代以降の油彩画、さらに2025年から描き始めた初披露の新作までを展示。50年代末の初期作品から最新作までを網羅し、アクリル絵具と綿のローキャンバスによる表現や、油彩によるみずみずしく芳醇な作品世界をぜひ会場で堪能してほしい。

会期:2026年5月23日〜7月12日
会場:府中市美術館
住所:東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 800円 / 高校生・大学生 400円 / 小・中学生 200円 / 未就学児・障碍者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

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