ARTISTS
ドナルド・ジャッド
Donald Judd
ドナルド・ジャッドは1928年アメリカ・ミズーリ州生まれ。コロンビア大学にて哲学の学士号を取得後、同大学大学院で美術史の修士号を得る。59〜65年までは評論家として様々な美術雑誌に執筆。バーネット・ニューマンやマーク・ロスコの作品が、現実に存在する物に依存するのではなく、作品を構成する要素が互いの関係性上成立していることに注目して、立体を使って同じ効果を模索し始める。
62年にブルックリン芸術科学研究所付属の美術館のグループ展にて、床上に立体レリーフを並べ周囲の空間の重要性に視点を置いた作品を展示。翌年ニューヨークのグリーン・ギャラリーで個展を開催し、初めて床に置かれた箱型の作品を発表する。68年にはホイットニー美術館(ニューヨーク)で回顧展を開催。70年代から物質自体の持つ美しさと、それらの占める空間のプロポーションとスケールを重視した仕事を展開し、物質の持つ本質を極限まで突きつめようとした。86年に美術家たちを支援するシナティ財団を設立し、自作を中心とした現代美術作品の恒久的な設置を行う。また、環境保護運動に関わるなど社会的にも大きな貢献を果たした。94年逝去。
62年にブルックリン芸術科学研究所付属の美術館のグループ展にて、床上に立体レリーフを並べ周囲の空間の重要性に視点を置いた作品を展示。翌年ニューヨークのグリーン・ギャラリーで個展を開催し、初めて床に置かれた箱型の作品を発表する。68年にはホイットニー美術館(ニューヨーク)で回顧展を開催。70年代から物質自体の持つ美しさと、それらの占める空間のプロポーションとスケールを重視した仕事を展開し、物質の持つ本質を極限まで突きつめようとした。86年に美術家たちを支援するシナティ財団を設立し、自作を中心とした現代美術作品の恒久的な設置を行う。また、環境保護運動に関わるなど社会的にも大きな貢献を果たした。94年逝去。