MUSEUMS / GALLERIES

奈良県立美術館

奈良
 奈良県立美術館は、美術の振興を図り、県民文化の向上に資するため、1973年に風俗史研究家・日本画家の吉川観方(よしかわ・かんぽう)が収集した江戸時代の日本画、浮世絵、各種工芸品などの寄贈を機に開館。その後、曽我蕭白《美人図》や伝・雪舟《秋冬山水図屏風》を含む由良コレクション、具体美術協会の作家や1960年前後の前衛的な日本美術を中心とした大橋コレクションを収蔵する。

 また富本憲吉(とみもと・けんきち)の近代陶芸のほか、奈良にゆかりの深い作家などの作品も随時収集し、現在の所蔵品は鎌倉時代から現代に至るまでの絵画、工芸、彫刻、書跡、風俗資料など4100点を超える。こうした収集活動と作品の調査研究を基礎として、県民のニーズに答えるために種々の展覧会を開催している。