「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」(東京ステーションギャラリー)
東京ステーションギャラリーの「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」が23日で閉幕する。
本展は、フォロンの初期のドローイングから水彩画、版画、ポスター、そして晩年の立体作品までを含めた約230点を紹介する、日本では30年ぶりの大回顧展だ。デジタル化やパンデミック、戦争など、社会的に大きな曲がり角にある現代、環境や自由への高い意識をもち、抑圧や暴力、差別などに静かな抗議を続けてきたフォロンの芸術を、いま、あらためて見直していく展覧会となっている。
会期:2024年7月13日~9月23日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金~20:00)
休館日:月(ただし、7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)、7月16日
料金:一般 1500円 / 高校・大学生 1300円 / 中学生以下 無料
「平田晃久―人間の波打ちぎわ」(練馬区立美術館)
練馬区立美術館の「平田晃久―人間の波打ちぎわ」が23日で閉幕する。
本展は、建築家・平田晃久の建築世界を紹介するもの。「建築とは『からまりしろ』をつくることである」というコンセプトは、平田の建築に一貫している。平田の造語である「からまりしろ」とは、はっきりと形づくられる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」、つまりはあらゆる物質の傍らとも言える領域の重なりを指す。会場では、これまでの平田建築から、今後建設される新しい練馬区立美術館をはじめ、様々なプロジェクトが紹介さており、平田の思考をたどることができるだろう。
会期:2024年7月28日~9月23日
会場:練馬区立美術館
住所:東京都練馬区貫井1-36-16
電話番号:03-3577-1821
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 高校・大学生、65~74歳 800円 / 中学生以下、75歳以上 無料 / 障がい者(一般)500円 / 障がい者(高校・大学生)400円
「ポール・マッカートニー 写真展 1963-64 ~Eyes of the Storm~」(東京シティビュー)
ロンドン ナショナル・ポートレイト・ギャラリーのリニューアルオープン記念として開催された、「ザ・ビートルズ」のメンバー ポール・マッカートニーによる写真展「ポール・マッカートニー写真展 1963-64~ Eyes of the Storm~」。その日本巡回展が、東京・六本木の東京シティビューで9月24日まで開催中だ。レポート記事はこちら。
同展のキュレーションはロージー・ブロードリー(ナショナル・ポートレイト・ギャラリー チーフキュレーター)。本展は、デビュー直後の63年12月頃の活動から、「エド・サリバン・ショー」でアメリカに凱旋した翌年2月にかけての約3ヶ月間を、マッカートニーによって撮影されたポートレート約250点からたどるものとなっている。なお本展は大阪に巡回する。会場はグランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ、会期は10月12日〜2025年1月5日。
会期:2024年7月19日~9月24日
会場:東京シティビュー
住所:東京都港区六本木6-10−1 六本木ヒルズ森タワー52階
開館時間:10:00~19:00(金土は~20:00、ただし7月19日は〜17:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:無休
料金:一般 2600円 / 高校・大学生 1800円 / 4歳~中学生 1000円
「ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展」(GYRE GALLERY)
戦後ドイツ美術の第一人者であり、いまだに多くのアーティストに影響を与え続けているヨーゼフ・ボイス(1921〜86)。その作品や活動を現代日本の視点で検証しようとする展覧会「ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展」が、東京・神宮前のGYRE GALLERYで9月24日で終了する。レポート記事はこちら。
本展の参加作家はヨーゼフ・ボイス、若江漢字、畠山直哉、磯谷博史、加茂昂、AKI INOMATA、武田萌花。現代美術の歴史に大きな足跡を残したボイスの作品・活動を、現代日本の視点で検証するものとなっており、日本の現代作家によるダイアローグ形式の作品構成によって「いまなぜヨーゼフ・ボイスなのか」という問いかけを行う構成だ。
会期:2024年7月17日~9月24日
会場:GYRE GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
電話番号:0570-05-6990(ナビダイヤル、11:00〜18:00)
開館時間:11:00~20:00
休館日:無休
料金:無料