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畠山直哉

Naoya Hatakeyama

 畠山直哉は1958年岩手県生まれの写真家。筑波大学大学院芸術研究科修了。97年、日本国内に散在する石灰石の鉱山と、石灰工場およびセメント工場の姿をとらえた写真集『ライム・ワークス』(シナジー幾何学、1996)およびギャラリーNWハウスで開催された写真展「都市のマケット」で第22回木村伊兵衛賞を受賞。代表作のひとつ「BLAST」では、鉱山がダイナマイトで発破される瞬間をとらえるなど、自然・都市・写真の関係性に主眼を置いた作品を制作し、東京を拠点に国内外で作品を発表してきた。

 2001年、第49回ヴェネチア・ビエンナーレに参加。初期作から、東日本大震災後の故郷を収めた「陸前高田」まで、それまでの活動を振り返る大規模個展「Natural Stories」(東京都写真美術館、2011)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。これまで参加した主な展覧会に堂島リバービエンナーレ 2013「Little Water」(堂島リバーフォーラム)、「写真の<原点>再考-ヘンリー・F・トルボット『自然の鉛筆』から」(京都国立近代美術館、2016)、「風景のかたち-前田真三と現代日本の風景写真」(足利市立美術館、2016)など。