新型コロナウイルスの影響
・今年12月から開催予定だった「札幌国際芸術祭2020」が中止を発表。「渡航制限や移動の自粛等により、展示の準備・実現や、冬の札幌の魅力と合わせた作品鑑賞が困難となる可能性があること、また、判断の遅れにより関係者の負担が大きくなること」などが理由となった。
・倉敷の大原美術館は、コロナ感染拡大防止と本館空調工事のため4月11日より休館してきたが、8月25日に再開することを発表した。独自のガイドラインを制定した。
・新型コロナウイルスの影響で今年5月から10月に開催を延期していたアートフェア「TEFAFニューヨーク2020」が、中止となることが決定。出展ギャラリーには出展料の全額を返金するほか、オンライン・ビューイング・ルームを設立する。
展覧会が続々開幕
・六本木のサントリー美術館が7月22日にリニューアル・オープン。これを記念し、サントリー美術館収蔵品と現代作家による「生活のなかの美」をテーマとした展覧会「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」が開幕した。
・メルセデス・ベンツ日本による、文化・芸術支援活動「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」。久門剛史、ハリス・エパミノンダ、小泉明郎が参加するその2018〜20年の成果発表展が、東京・品川の原美術館で開幕した。
・2010年に現代美術の本格的な収集に踏みだしたアートコレクターの桶田俊二・聖子夫妻。そのコレクションを一般公開する展覧会「OKETA COLLECTION:A NEW DECADE」が、7月23日に東京・青山のスパイラルガーデンでスタートした。
・太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の浮世絵コレクションから選りすぐりの約450点を紹介する「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」が東京都美術館で開幕した。
・能の源流とされる演目「翁」。その翁を見つめ直す企画展「翁─細川家の能の世界─」が、東京・目白台の永青文庫で開幕した。
・これまで38回にわたり開催されきた公募展「上野の森美術館大賞展」の受賞作から、「なんでもない、どこにでもある日常」をテーマに、この時代だからこそ見てみたい作品をピックアップする「なんでもない日ばんざい!」が上野の森美術館で開幕した。
・既存の美術や流行に影響されず、ひたすら自由に表現活動を行っているアーティストたちの作品を紹介する特別展「あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−」が、7月23日に東京藝術大学大学美術館で開幕した。
・メディア・アーティストとして活動する落合陽一の直近4年間の制作を俯瞰する個展「未知への追憶 ―イメージと物質||計算機と自然||質量への憧憬―」が、7月23日に渋谷モディ2階の特設会場で開幕した。
カオスラでパワハラ
・株式会社ゲンロンが、合同会社カオスラとの契約を解除。カオスラ代表社員の黒瀬陽平がパワーハラスメントを行っていたことが原因。黒瀬は代表社員から退任した。