東京・表参道のメインストリートにもほど近い根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存・展示するため、1941年南青山に開館しました。国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件を含む日本と東洋の古美術約7400件を収蔵しています。
絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、染織、金工など多岐にわたる作品を、毎回テーマを変えた展覧会で紹介している本美術館。加えて、本館前に広がる4棟の茶室を含む1万7000平方メートルにおよぶ緑豊かな庭園散策も根津美術館を訪れる楽しみのひとつとなっており、近年ではこの庭園を目当てに海外からの旅行者も多く訪れます。
潤沢なコレクションを巧みなアイディアでグッズにしてきたのも根津美術館の特徴のひとつ。ここでは比較的入手しやすい価格帯のグッズのなかでも、とくにおすすめのものを紹介したいと思います。
刺繍ハンカチ
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根津美術館を象徴する名品にして国宝、尾形光琳の《燕子花図》。数多くのラインナップを誇る、同館オリジナルグッズだが、バッグから便箋まで、本作をモチーフにしたものがたくさんあります。そのなかでも、あえてシンプルなデザインとして選んでみたのがこのハンカチ。屏風と同様の金地のグッズか多いなか、白地にシンプルなワンポイント刺繍で杜若をあしらった本品は、さりげない上質さが光る逸品。性別や世代を問わず、長く愛用できるはず。
税込価格:900円