2000年代より作品収集を開始し、2010年に草間彌生の作品との出会いをきっかけに、現代美術の本格的なコレクションに踏みだした桶田俊二・聖子夫妻。そのコレクションを紹介する展覧会「OKETA COLLECTION:A NEW DECADE」が、7月23日より東京・青山のスパイラルガーデンで開催される。会期は8月10日まで。
昨年4月、桶田コレクションを初めて一般公開する「OKETA COLLECTION:LOVE @ FIRST SIGHT」展がスパイラルガーデンで開催。草間彌生、村上隆などのスターアーティストや、空山基、ヴァージル・アブローなどファッション、ストリート・カルチャーとアートを横断して活躍するアーティストの作品を一堂に紹介したことはまだ記憶に新しい。
その第2弾となる本展は、桶田夫妻が現代美術の収集を開始してから10年目という節目の年を記念するもの。キュレーターを務めた児島やよいは本展について、「次の10年に向けて新しいライフスタイルを考え、実践することが求められていますが、今年はコロナの状況もあり、桶田夫妻が集めてきた、元気が出るような作品を皆さんに体験していただき、アートの多様性や作家の表現を直に感じてほしいという桶田夫妻の願いを形にしました」とコメントしている。
昨年の展覧会でも展示された草間や村上の作品に加え、今回は、ドイツ現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒターや、「あいちトリエンナーレ2019」にも参加したウーゴ・ロンディノーネ、19年のターナー賞の受賞作家オスカー・ムリーリョ、そして今月新宿東口駅前広場にパブリック・アートを発表した松山智一など、ベテランから中堅、若手まで、約20人のアーティストの作品が展示されている。
児島は、「今年の展覧会では王道のペインティングからストリートの風を感じる若手まで作品の幅が広くなっており、それぞれの時代の特徴や世界の潮流も感じられると思います」と語る。
新型コロナウイルスの影響で元の日常に戻っていないいま、アートの力を間近に感じてほしい。