現実と空想が交ざり合う世界。「アレナ・マチェイカ 神秘的な世界への旅」展を富山でチェック

物語性のある大規模な彫刻作品やインスタレーションを手がけるチェコの作家、アレナ・マチェイカの日本初となる個展が富山市ガラス美術館で開催されている。会期は2018年9月3日まで。

アレナ・マチェイカ My Dear, Hunter from Lavondyss 2009 作家蔵 Photo by Gabriel Urbánek

 アレナ・マチェイカは1966年生まれのチェコ在住の作家。幼い頃よりアーティストとなることを志し、チェコのカメニツキー・シェノフにあるガラス専門学校へと進学した後、プラハ美術工芸大学で学び、ガラスや石などを用いた自由な作品制作に取り組む。

アレナ・マチェイカ Feast-table 2013 作家蔵 Photo by Gabriel Urbánek

 日々の生活における偶然の出会いや、自身を取り巻く自然、他者とのつながり、人々の中で息づく神話や文化、物語などから着想を得て、大規模な彫刻やインスタレーションを制作。作品に取り入れられた文様や素材は、自らが収集したものであり、それ自体の持つ物語や背景と、自身の記憶や体験、想像とが結びつくことで、現実と空想とが交じり合うような不思議な作品世界を生み出している。

アレナ・マチェイカ Between Heaven and Earth 2015 作家蔵
 Photo by Ondřej Kocourek

 作品に込められた物語に想像を膨らませ、その独特の世界観を堪能したい。

編集部

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