第67回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:トリックスターとしての怪獣たち

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第67回は、2016年以来、7年ぶりに訪ねた八木志基くんのいまに迫る。

PREMIUM

第6回

安藤正子のアトリエを訪ねて。「そのときどきの自分の関心や心の動きが絵になるので、人生がそのまま反映されてしまう」

アーティストは日頃どんな場で、何を考えどう制作を進めているのか。「創造の現場」を訪ね、問うてみたい。あなたはどうしてここで、そんなことをしているのですか?と。今回赴いたのは、愛知県にある安藤正子さんの創造の現場である。

PREMIUM

膨大なコレクションから見る、フレディ・マーキュリーがつくりあげた世界

9月6日からロック・ヴォーカリストの故フレディ・マーキュリーが所有していたパーソナルコレクションのオークション「フレディ・マーキュリー ア・ワールド・オブ・ヒズ・オウン」がロンドンのサザビーズで開催される。それに先駆けて、競売にかけられる品々を並べたエキシビションが開催中だ。1469点にものぼるアイテムを、高級街ニューボンド・ストリートに位置する老舗オークションハウス内の2フロア15室のギャラリーに所狭しと並べ、まさに文字通りフレディがつくりあげた彼だけの世界を垣間みることができる絶好の機会となっている。9月5日まで無料で一般公開されており、誰もが自由に鑑賞できるのも嬉しい。

NEWS / REPORT

フルクサスの日本人女性アーティストに注目。「アウト・オブ・バウンズ フルクサスと日本人女性芸術家たち」がニューヨークで開催へ

久保田成子、オノ・ヨーコ、斉藤陽子、塩見允枝子といった、フルクサスにおける日本人女性アーティストの重要な役割に焦点を当てる展覧会「アウト・オブ・バウンズ フルクサスと日本人女性芸術家たち」がニューヨークのジャパン・ソサエティー(JS)ギャラリーで開催される。会期は10月13日〜2024年1月21日。

NEWS / EXHIBITION

台湾の客家(ハッカ)地域で開催。「第2回ロマンチック台三線芸術祭」をめぐる

台北から台中を結ぶ全長150キロある街道を軸に、台湾の多種多様な文化のありようを示す「ロマンチック台三線芸術祭」。「彩りが多く美しい」という意味の客家語「ファラビボ(Falabidbog)」をテーマに、アート・デザイン・食文化をクロスオーバーさせ、客家に対する想像力を喚起するアートの祭典を、台北在住の栖来ひかりがリポートする。

INSIGHT

ライアン・ガンダーが問いかける、「あなたは何に注目しているのか?」

岡山市の明治期の歴史的建造物「福岡醤油ギャラリー」で、ライアン・ガンダーの個展「アイムジャストレスティングマイアイズ(ちょっと目を休ませてるだけなんだ)」が開催されている。展示されているのは、公益財団法人石川文化振興財団蔵が所蔵する作品7点と、新作3点を含むガンダーの所有作品5点。オープニングで来日したアーティストにインタビューした。

INTERVIEW / PROMOTION

【DIALOGUE for ART Vol.14】具象と抽象に分かれていても、根源は変わらず?

人工物が蠢く画面をPC上で構築し、そのイメージをもとに油彩画をつくり上げる牧田愛。透明感あるたくさんの円の交錯する図柄が、観る側を深い思考に誘い込む山本雄基。独自の絵画表現を追求するふたりが、都内にある牧田のアトリエで対談。描くことの愉しみと苦しみ、愛情の深さを確認し合った。

INTERVIEW / OIL