日本写真史において唯一無二の存在。キュレーターとめぐる、安井仲治の20年ぶりの展覧会
日本の写真史において傑出した存在であった安井仲治(1903〜1942)。その回顧展が兵庫県立美術館で開催される(会期:12月16日~2024年2月12日)。10代でカメラと出会い、20代半ばに関西の写真シーンで一目置かれるも、38歳の若さで病没した安井。旺盛な創作意欲をもって極めて多くの写真の技法、スタイルに取り組んだこの作家の見どころについて、兵庫県立美術館学芸員・小林公が語る。
日本の写真史において傑出した存在であった安井仲治(1903〜1942)。その回顧展が兵庫県立美術館で開催される(会期:12月16日~2024年2月12日)。10代でカメラと出会い、20代半ばに関西の写真シーンで一目置かれるも、38歳の若さで病没した安井。旺盛な創作意欲をもって極めて多くの写真の技法、スタイルに取り組んだこの作家の見どころについて、兵庫県立美術館学芸員・小林公が語る。
京都を舞台に開催する現代アートとコラボレーションをコンセプトにしたアートフェアArt Collaboration Kyoto(以下、ACK)は、2023年10月27日のプレス&関係者内覧会から始まり全4日間の会期を終え、大盛況のうちに幕を閉じた。来場者数は約2万人、出展ギャラリーの総売上高は約4億円という結果となり、第3回目となる今年も来場者、出展ギャラリーからも高い評価を得た。今回は、ACKに関わるスタッフに、ACKのあゆみやそれぞれの担当業務、そしてどのような組織でイベントをつくり上げているかについて語ってもらった。
文学、映画、美術、天文、物理など幅広い分野における先人達の先駆的な試みに関心を寄せ、ネオンを用いた作品を制作することで知られるケリス・ウィン・エヴァンス。その個展「L>espace)(...」が、東京・表参道のエスパス ルイ·ヴィトン東京で開催中だ。これを機に、エヴァンスと親交のあるキュレーター・三木あき子がメールインタビューを敢行。その制作について聞いた。 ※本展「L>espace)(...」のespaceには取り消し線が入る
東京・銀座のアーティゾン美術館で開催中の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」。山口晃がセザンヌや雪舟などの作品、そして完全新作のインスタレーションを通して「サンサシオン」(感覚)の重要性を問いかけるこの展覧会について、キュレーターで東北芸術工科大学教員の小金沢智が迫る。
秋の京都を彩る国際アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」が10月27日〜10月30日まで(27日は関係者・招待者のみ)、国立京都国際会館で開催される。「コラボレーション」をキーワードに、国内と海外、行政と民間、美術とその他の領域をつなぐプラットフォームとして2021年にスタートし、第3回目を迎える今年。そのなかでフェアを支える様々な企業にフォーカスし、企業目線でフェアとコラボレーションする意義を探る。
九州随一の大都市であり、複数の美術館やアートフェアなどを有する福岡市。政令指定都市のなかでも「人口増加数・増加率」が第1位と勢いづくこの都市で、2010年から指揮を執る高島宗一郎市長にインタビュー。九州・別府で長年アートプロジェクトを率いてきたアートプロデューサーの山出淳也と、行政が現代アートを支援する必要性を語り合った。
現在、東京オペラシティアートギャラリーで画家・野又穫による個展「野又 穫 Continuum 想像の語彙」が開催中だ。空想の建造物を描くことで、現実と非現実の境界をキャンバス上に表現する野又の作品について、クリエイティブディレクターの小池一子、建築史家の五十嵐太郎、建築家の藤村龍至の3名にインタビュー。様々な視点から野又本人やそれらの作品について話を聞いた。
岡山市の明治期の歴史的建造物「福岡醤油ギャラリー」で、ライアン・ガンダーの個展「アイムジャストレスティングマイアイズ(ちょっと目を休ませてるだけなんだ)」が開催されている。展示されているのは、公益財団法人石川文化振興財団蔵が所蔵する作品7点と、新作3点を含むガンダーの所有作品5点。オープニングで来日したアーティストにインタビューした。
1870年にアメリカ・ニューヨークに創立したメトロポリタン美術館(THE MET)と、ライフスタイルブランド「Afternoon Tea LIVING」(アフタヌーンティー・リビング)のコラボレーションが実現。生活を美しく彩るアイテムが8月中旬より続々と登場する。メトロポリタン美術館のコレクション、そして生活とアートの関係について、美術手帖総編集長・岩渕貞哉が紐解いていく。
東京・有楽町にあるM5 Galleryで開催されている展覧会「Instead of a result, a process」(〜6月20日)に際し、本展の出展作家のひとりであるイ・チュンファンへインタビューを行った。伝統的な技術に対する現代的なアプローチや近年の実践について話を聞いた。
「若き工芸人」の顕彰を目的に、2020年度、21年度に開催した国際公募展「国際工芸アワードとやま」。高い評価を得て入選した50歳以下の工芸作家が、富山の工芸環境においてホスト(工房・企業)とタッグを組み、「工芸コラボレーション1+1プロジェクト」と題して協同で新しい作品を手がけて発表した。アワードのディレクターを務める、富山県総合デザインセンター所長で富山県美術館副館長の桐山登士樹に話を聞いた。
アート専門のYouTubeチャンネルを中心に、オンラインショップの運営やフェスティバルの開催などを複合的に行う「MEET YOUR ART」が、2023年3月3日から5日にかけて「MEET YOUR ART FAIR 2023『RE : FACTORY』」を開催することになった。メインアーティストおよびアーティスティック・ディレクターを務める大山エンリコイサムと、総合プロデューサーの加藤信介(エイベックス・クリエイター・エージェンシー代表取締役社長)に話を聞いた。
京都市岡崎にある「MtK Contemporary Art」で、画家・小林正人と同ギャラリーのディレクターでもある現代美術家・鬼頭健吾による二人展「小林正人+鬼頭健吾」が開催されている(2023年2月12日まで)。知り合ってから20年近く経つという二人に、二人展というフォーマットやお互いの作品、そして作品制作について、自由に語ってもらった。
日本の伝統文化をNFT作品にしてブロックチェーンに刻む、株式会社CyberZと、株式会社OENによる「JINP(Japan Inspired NFT Portal)」。このプロジェクトの第2弾「温故知新」でタッグを組んだ、重要無形文化財「蒔絵」保持者、いわゆる「人間国宝」の室瀬和美と、SNSでのブレイクをきっかけに活動の幅を広げるフォトグラファーのRKに、今回のプロジェクトにかける思いを聞いた。
東京・代官山のアートフロントギャラリーで「中谷ミチコ:デコボコの舟 / すくう、すくう、すくう」が開催中だ。2010年代以降、精力的に作品発表を重ねてきた中谷の立体作品は、レリーフの凹凸を反転させ、凹みによってモチーフを表すことで知られる。今回発表された新作を含む多様な中谷作品が観られる個展の会場で、その作品背景について本人に聞いた。
美術館やギャラリーなどと連携したTikTok公式アカウントの開設から展覧会のTikTok LIVE配信まで、文化芸術を支援する取り組みを続けるエンターテイメントプラットフォーム「TikTok」。現在は、伝統芸能の普及活動支援の一環として公益社団法人能楽協会と連携し、「能楽」の魅力を発信するプロジェクトを進めている。囃子方で人間国宝の小鼓奏者・大倉源次郎と、TikTok Japanの公共政策マネージャー・金子陽子にその意義や可能性について話を聞いた。
2008年に東京・銀座で開業し、20世紀の日本人アーティストを中心に扱うギャラリー林が、現代の若手作家も積極的に紹介するGALLERY HAYASHI + ART BRIDGEに生まれ変わった。若きふたりのディレクター、林晃輔と鈴木篤史に話を聞いた。
能登印刷が9月にローンチした、デジタル・アーカイヴのプラットフォーム事業「MU(ミュー)」。コレクションの楽しみ方を提示することで、ミュージアムの課題解決とアートファンの裾野拡大を目指す新たな取り組みだ。その展望を、同社代表・能登健太朗の話とともに紹介する。
2022年1月、大丸松坂屋百貨店がアートの魅力やアートを買うことの愉しさを伝えるアートメディア「ARToVILLA(アートヴィラ)」をローンチ。こうした動きに踏み出した背景や日本のアートシーンに与える影響などについて関係者が語り合った。
東京・京橋のアーティゾン美術館では現在、石橋財団コレクションと現代美術家が共演する「ジャム・セッション」の第3弾となる展覧会「写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」が開催中だ。日本を代表するふたりの写真家は、それぞれが惹かれた絵画の数々とどのようなセッションを見せたのか。ふたりの語りとともに展覧会を振り返る。