EXHIBITIONS
齋藤陽道 写真展「神話7年目 ── 人間が始まる」
王城ビル2・3階で、齋藤陽道による写真展「神話7年目 ── 人間が始まる」が開催される。
本展は、齋藤が9年間かけて撮影した『神話』の一区切りとなる展覧会だ。本展に際し、齋藤は以下のステートメントを発表している。
「絶望しながらも、それに甘んじるだけで終わらない。喜びを掴むことを諦めない。そのぎりぎりのあいだを生きるということ。そこにある痛みと光の両方のちからによって突き動かされる、かろうじて聖なる人間らしきもの。それがあったから、ツンボと蔑まれる立場であった僕は、いま、こうして人権を持つ一人として生きているし、写真を生業として生活ができている。そして、子供を迎えることができた。そうやって、僕は写真を生きていくことができる。
一人ひとりの人間的なものを大切にして闘った人がいたからこそ、ということがいま、ひどく沁みている。人間的なものは悪しきものがたっぷり含まれていると思うけれど、それでもそのなかにかろうじて残る、聖なる人間らしき輝きを諦めたくない。『神話』というシリーズは、そういう、かろうじて残る聖なる人間的なものを中心にしたい。それは撮影だけでなく、写真展においても」。
本展は、齋藤が9年間かけて撮影した『神話』の一区切りとなる展覧会だ。本展に際し、齋藤は以下のステートメントを発表している。
「絶望しながらも、それに甘んじるだけで終わらない。喜びを掴むことを諦めない。そのぎりぎりのあいだを生きるということ。そこにある痛みと光の両方のちからによって突き動かされる、かろうじて聖なる人間らしきもの。それがあったから、ツンボと蔑まれる立場であった僕は、いま、こうして人権を持つ一人として生きているし、写真を生業として生活ができている。そして、子供を迎えることができた。そうやって、僕は写真を生きていくことができる。
一人ひとりの人間的なものを大切にして闘った人がいたからこそ、ということがいま、ひどく沁みている。人間的なものは悪しきものがたっぷり含まれていると思うけれど、それでもそのなかにかろうじて残る、聖なる人間らしき輝きを諦めたくない。『神話』というシリーズは、そういう、かろうじて残る聖なる人間的なものを中心にしたい。それは撮影だけでなく、写真展においても」。