境界を越えて届く版画──監視や対立の扇動を潜り抜けて。町村悠香評「解/拆邊界 亞際木刻版畫實踐(脱境界:インターアジアの木版画実践)」展とシンポジウム

アジア各地の木版画による芸術・文化実践に焦点を当てた「解/拆邊界 亞際木刻版畫實踐(脱境界:インターアジアの木版画実践)」が東京・上野の東京藝術大学大学美術館 陳列館2階で開催された。アジアのアーティストやコレクティブは、「境界」をどのようにとらえ、乗り越えようとしているのか。この11日間の展覧会を町田市立国際版画美術館学芸員の町村悠香がレビューする。

REVIEW

PREMIUM

「スペインのイメージ」展によせて。外交官コレクター須磨彌吉郎が見たスペイン 

17世紀初頭から20世紀までの版画作品を通じて、スペインの国や文化がどのようなイメージで伝えられてきたかを探る「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」が国立西洋美術館で開催されている(〜9月3日)。約240点の出品作は、すべて日本国内で所蔵されている作品だ。その一部はひとりの日本人外交官によって、第二次大戦下のスペインで集められ、日本にもたらされたものだった。本展を機に、コレクター・須磨彌吉郎について紹介する。

INSIGHT

スイート、ビター、あるいはホープが示される多様な「ホーム」。山本浩貴評「ホーム・スイート・ホーム」

歴史、記憶、アイデンティティ、私たちの居場所、役割などをキーワードに表現された作品群を通じ、私たちにとっての「ホーム」、家そして家族とは何かを浮かび上がらせることを試みる大阪の国立国際美術館で開催中の「ホーム・スイート・ホーム」展(〜9月10日)。本展を文化研究者の山本浩貴がレビューする。

REVIEW / PROMOTION

JR東日本の「JAPAN ART BRIDGE」が本格始動。永山祐子の空間設計や杉本博司、脇田玲の展示にも注目

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が、株式会社INERTIA、株式会社ルミネアソシエーツ、株式会社JR東日本クロスステーションとともに立ち上げた新たなアートプロジェクト「JAPAN ART BRIDGE」。同プロジェクトが7月27日よりマーチエキュート神田万世橋で本格始動した。総合ディレクターはアートディレクター・吉井仁実、空間設計は建築家・永山祐子が担当している。

NEWS / REPORT

「モノクローム」だからこそ見えてくる作家の個性。東京都渋谷公園通りギャラリーで「モノクローム 描くこと」が開催中

東京・渋谷の東京都渋谷公園通りギャラリーで、モノクロームの限られた色の中で描かれた作品に着目した展覧会「モノクローム 描くこと」が開催されている。参加作家は岡元俊雄、高橋和彦、たぬきだshin、西岡弘治、平瀬敏裕、堀口好輝、吉川敏明。会期は9月24日まで。

NEWS / PROMOTION

帝国ホテル二代目本館の100周年を記念。「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展が豊田市美術館で開催へ

近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが手がけた「帝国ホテル二代目本館」の落成100周年を記念した展覧会「帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が愛知県豊田市の豊田市美術館で開催される。

NEWS / EXHIBITION