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紅葉の名所と一緒に楽しめる2026年の美術展まとめ(西日本)【2/3ページ】

福田美術館と嵐山(京都)

 桂川沿いに佇み、対岸に佇む嵐山の雄大な紅葉を借景として取り込む福田美術館。伝統的な京町家を現代の建築として落とし込んだ館内からは、思わず息を呑むような絶景を望むことができる。

嵐山・渡月橋 (c)photoAC

 現在開催中の秋の特別展「愛のカタチ ー幻の春画《稚児草紙》公開ー」(〜2027年1月17日)では、幻の春画《稚児草紙》が特別公開。また、谷文晁や月岡雪鼎、葛飾北斎ら日本の絵師たちによる春画もあわせて展示され、愛や欲望の表現の変遷をたどることができる。

特別展「愛のカタチ ー幻の春画《稚児草紙》公開ー」より、《稚児草紙》(部分、18〜19世紀)紙本着色 撮影:編集部

アサヒグループ大山崎山荘美術館と大山崎山荘 庭園(京都)

 京都と大阪の境に位置する天王山の中腹、英国風の山荘と安藤忠雄氏設計のモダンな「地中の宝石箱」(地中館)が融合するアサヒグループ大山崎山荘美術館。赤く染まるモミジに縁どられた庭園の散歩道が、来訪者の目を楽しませてくれる。

アサヒグループ大山崎山荘美術館 本館外観 写真提供:アサヒグループ大山崎山荘美術館

 同館では、開館30周年を記念した2つの展覧会「ジョルジュ・ルオー ―いつくしむまなざし、祈りの筆あと」(〜12月6日)と、「没後100年 クロード・モネ展」(〜2027年4月11日)が開催中。「地中の宝石箱」(地中館)に常設展示されているモネの《睡蓮》とともに、柔らかな秋の光のなかで名画に没頭したい。

ジョルジュ・ルオー《聖書の風景》(1956頃) アサヒグループ大山崎山荘美術館
クロード・モネ《エトルタの朝》(1883) アサヒグループ大山崎山荘美術館

奈良国立博物館と奈良公園(奈良)

 サクラやイチョウが色づく若草山(三笠山)の豊かな自然と、東大寺や興福寺といった古刹、そして野生の鹿たちが過ごす景色が広がる奈良公園。その一角にある奈良国立博物館は、国宝13件、重要文化財114件を所蔵している。

秋の奈良公園 (c)photoAC

  同館で開催される「第78回 正倉院展」(10月24日〜11月9日)は、正倉院の宝物点検に合わせて開催される秋の奈良を代表する催しだ。本展では、聖武天皇の遺愛品である《紅牙撥鏤碁子》や《紺牙撥鏤碁子》のほか、西方のペルシアに由来する水差しを東アジアの漆工の技術を用いてつくった《漆胡瓶》や、造形美を示す《白瑠璃瓶》、西方起源の葡萄唐草文を精緻に鋳出した《鳥獣花背方鏡》などが出品。天平文化の技術と美意識を結集した宝物の数々が一堂に会する。

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