大原美術館と倉敷美観地区(岡山)
白壁の蔵造りや柳並木が続く岡山県倉敷市の倉敷美観地区。同地を基盤に幅広く活躍した実業家・大原孫三郎がこのエリアに設立したのが、西洋美術を中心に展示する大原美術館だ。秋口になると、美術館の川向かいや今橋の周りにある木々が色づき、水面に色彩が映し出された美しい景観を見ることができる。

同館の本館内では、修復工程を終えたエル・グレコの名作《受胎告知》を特別公開する「エル・グレコ《受胎告知》 よみがえる色彩の輝き」(〜2027年3月28日)が行われている。修復を経てよみがえった鮮やかな色彩と光の描写を、名高い西洋美術コレクションとともに鑑賞したい。

足立美術館の日本庭園(島根)
アメリカの日本庭園専門誌『数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening)』で長年連続日本一に選ばれている足立美術館。借景となる自然の山々が赤や黄色に染まる頃、「枯山水庭」をはじめとする日本庭園はもっとも華やかな秋の装いとなる。

同館で開催されている秋季特別展「侍-日本画の革新に挑んだ7人-」(〜11月30日)では、横山大観、竹内栖鳳、菱田春草、川合玉堂、橋本関雪、川端龍子、伊東深水らによる作品を展示。近代日本画の発展を牽引した巨匠7人の作品と、秋ならではの庭園美をともに楽しみたい。

福岡市美術館と大濠公園日本庭園(福岡)
広大な池を中心に市民憩いの場となっている福岡市の大濠公園。園内には開園50周年を記念して1984年に築庭された日本庭園があり、この時期ならではの美しい紅葉を楽しむことができる。築地塀や大濠公園の池を借景とした枯山水庭も大きな見どころだ。

同じく園内に位置する福岡市美術館では、「企画展×福岡現代作家ファイル2026『山内光枝展 潮ノ記』」(〜12月20日)のほか、 世界的なインド更紗コレクションを紹介する特別展「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」(〜12月20日)も開催されている。秋の散策とともに、現代美術やインド更紗の世界を味わってみるのも良いだろう。





















