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読者が選ぶ2024年のベスト展覧会。トップは「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」【5/5ページ】

 上位5位以外では、「奈良美智:The Beginning Place ここから」(青森県立美術館、2023年10月14日〜2024年2月25日)、「空間と作品」(アーティゾン美術館、2024年7月27日~10月14日)、「デ・キリコ展」(東京都美術館、2024年4月27日~8月29日)、「ハニワと土偶の近代」(東京国立近代美術館、2024年10月1日〜12月22日)、「田名網敬一 記憶の冒険」(国立新美術館、2024年8月7日~11月11日)、「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」(東京都美術館、2024年1月27日~4月7日)、などが票を集める結果となった。

土地と美術館と作家性が有機的な必然性を伴った唯一無二の展覧会だった(「奈良美智:The Beginning Place ここから」)
空間という面白い視点から見ることにより普段コレクション展とちがう構成になっていた。(「空間と作品」)
作品のある空間を楽しんだり、額への理解が深まったり…作品のジャンルも幅広く、いつもと違う観点で作品を観ることができて、とても充実感のある展示でした。一度しか行けませんでしたが、もう5回くらい伺って、もっと堪能したかったです。(「空間と作品」)
デキリコの作品をあのボリュームで鑑賞したのは初めてで、所謂デキリコの作品とは違う作品も沢山観ることができ、とても満足した。(「デ・キリコ展」)
こんなにもキュレーションが上手い展覧会を見たことがなかった。埴輪、土偶という古代の発掘物になぜ明治以降「美」を見出したのか。それは政治的な流れが必ずついて回っていたのだ。「美術」とはなにかをここまで考えさせられる展示だとは思っていなかった。こんなに素晴らしいキュレーションに出会える人生だと思っていなかった。本当に感謝している。また近代美術館は行きたい。(「ハニワと土偶の近代」)
現代美術が苦手でも、作品量と世界観に圧倒されて没入した。新しい体験だった(「田名網敬一 記憶の冒険」)
アメリカだけでなく北欧や日本、そしてバルビゾン以降のフランスなどの印象派作品が一堂に会し、地域により表現は違えど、見えたままに光を描くという印象派の底流はどう変容しても変わらないという魅力を再認識できたこと。(「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」)

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