2024年大型展覧会の入場者数回顧

2024年の美術館・博物館の入場者数はどのような結果となったのか? 三大都市圏の美術館・博物館での大型展を中心に、その動向を振り返る。※対象展覧会は2024年1月1日〜12月13日の期間に開催されたもので、2023年から会期がまたいでいるものも含む。12月16日時点で開催中のもの、館や主催者の意向で回答がなかった・数字を公表していないものは含まない。

文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

村上隆《お花の親子》(2020)とルイ・ヴィトンのトランクのインスタレーション(京都市京セラ美術館「村上隆 もののけ 京都」より)(C)2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd. All Rights Reserved.

 数々の大型展が開催された2024年。今年も昨年同様、とくに人口が集中している首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)、中部圏(愛知・岐阜・三重)、関西圏(大阪・京都・奈良・兵庫)の3エリアを対象に、大型展覧会を中心とした数字を振り返る。なお本稿は日本全国の美術館・博物館を網羅するものではなく、あくまで一側面だということを補足しておきたい。

*中部・関西地域としては例外だが、金沢21世紀美術館も調査対象としている。対象展覧会は2024年1月1日〜12月13日の期間に開催されていたもので、2023年からまたぐものも含む。12月1日時点で開催中の展覧会については回答時の数字(日数・入場者数)を記載している。なお館や主催者の意向で回答がなかったもの・数字を公表していないものは含んでいない。

モネ・埴輪の首都圏

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