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読者が選ぶ2024年のベスト展覧会。トップは「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」【2/5ページ】

2位:「塩田千春 つながる私(アイ)」(大阪中之島美術館)

 次点は大阪中之島美術館の「塩田千春 つながる私(アイ)」(2024年9月14日〜12月1日)だ。

展示風景より、塩田千春《つながる輪》(2024)

 本展は、塩田にとって地元・大阪での16年ぶりとなる大規模個展。巡回なしということもあり、遠方からも足を運んだ読者もいたようだ。会場は、塩田の大規模なインスタレーション6点が中心に構成され、映像作品やタブロー、立体、ドローイング、そして小説家・多和田葉子が新聞で連載している『研修生(プラクティカンティン)』のために描いた268点の挿絵などが展示。ゆったりとした空間で塩田作品に没入できる展覧会となった。

今まで感じたことのない、作品の中に包まれる感覚を味わうことができたから
塩田千春さんを象徴する赤い糸の作品に一般公募で集まったメッセージを絡めてあり様々な人の一生を考えまたご縁という不思議さを視覚化されていて圧倒された。また今までの展覧会で使用した糸を使って塩田さんのお母様とそのご友人で編まれたイチゴのタワシが一つ一つ違っていて全く同じものがないという、そのグッズが安価でまた再利用されたということで胸にくるものがあったので。
今年見た展覧会のなかで1番衝撃をうけた。また、一般投函企画に自身も投函し実際に見える位置に飾られてたことも思い出深い。
現代アーティストの創作の源泉=秘密を、飾らない言葉で伝えようとするインタビュー映像が印象的だった。

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