「ピカソの愛人」ドラ・マール。1冊のヴィンテージ手帳から見つかったその人生
フランスのジャーナリスト、ブリジット・バンケムンがeBayで購入した70ユーロのエルメスのヴィンテージ手帳のなかには、フランスの戦後芸術を牽引した中心人物たちの連絡先が羅列されていた。この出会いに運命を感じ、持ち主を探し出してその人物の人生を遡ったバンケムン。その顛末がまとめられた書籍の英語訳『Finding Dora Maar: An Artist, an Address Book, a Life』が刊行された。
フランスのジャーナリスト、ブリジット・バンケムンがeBayで購入した70ユーロのエルメスのヴィンテージ手帳のなかには、フランスの戦後芸術を牽引した中心人物たちの連絡先が羅列されていた。この出会いに運命を感じ、持ち主を探し出してその人物の人生を遡ったバンケムン。その顛末がまとめられた書籍の英語訳『Finding Dora Maar: An Artist, an Address Book, a Life』が刊行された。
新型コロナウイルスのパンデミック下、文化支援の分野でもっとも注目を集めたのがドイツだ。このドイツの文化政策協会(Kulturpolitische Gesellschaft)が2020年3月31日に発表した「文化政策は持続的に影響を与えなければらない─コロナ-パンデミック後の文化政策のための10項目」を、神戸大学教授・藤野一夫が3回にわたり詳細に論説する。
新型コロナウイルスの影響で、平時では行われないような個人の健康、身体の監視と検査が広がる今日。このウイルスによって様々な監視システムが次々と露呈したが、それを無自覚に受け入れてしまっている人も少なくないだろう。この現況を危ぶみ、今日は政府による管理システムやサイバーセキュリティなど、インターネットに関わる様々な社会問題を主題とするアーティストデュオ「!メディアングルッペ・ビトニック」を取り上げたい。社会学者の毛利嘉孝がその活動を論じ、ポストコロナ時代の自由を考える。
緊急事態宣言が解除され、続々と再開されている各地の美術館・博物館。しかし各館には新型コロナウイルス感染防止対策が求められ、その対応は様々だ。ここでは、5月8日に再開した和歌山県立近代美術館を例に、同館学芸員・青木加苗による備忘録をお届けする。
新型コロナウイルスによって大きな影響を受ける芸術文化活動では、各国で様々な支援が行われている。ここでは、フリーランサーを重視するイギリスの文化政策について、その具体的内容と背景をAIR Lab アーツ・プランナー/リサーチャーの菅野幸子が論説する。
近代の社会政治と自然科学の関係性について再考し、アートシーンにも影響を与えてきたブリュノ・ラトゥール。ドイツのカールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター(ZKM)にて予定される気候変動をテーマとした展覧会のカタログ序論として著された、地球の新たなとらえ方と「クリティカルゾーン」の概念について説くテキストと、本展スタディグループに参加してきた訳者による寄稿。『美術手帖』6月号「新しいエコロジー」特集にて掲載された翻訳論考と、翻訳を手がけた鈴木葉二による解題を掲載する。
新型コロナウイルスのパンデミック下、文化支援の分野でもっとも注目を集めたのがドイツだ。このドイツの文化政策協会(Kulturpolitische Gesellschaft)が2020年3月31日に発表した「文化政策は持続的に影響を与えなければらない─コロナ-パンデミック後の文化政策のための10項目」を、神戸大学教授・藤野一夫が3回にわたり詳細に論説する。
雑誌『美術手帖』の2019年分のバックナンバーを全ページ無料公開。閲覧期間は6月14日までとなっているので、この機会をお見逃しなく(6月15日追記:無料配信は終了しました)。
バンクシーが5月7日に発表した新作《Game Changer》。看護師の人形を手にした子供を描いたこの作品は、新型コロナウイルスと闘うサウサンプトン病院で展示され、オークションにかけられることがわかっている。バンクシーがこの作品に込めた意図とはなんだったのか? バンクシーに詳しい鈴木沓子が読み解く。
新型コロナウイルスの影響を受け、各地で臨時休館となっていた美術館・博物館。一部の県での制限緩和などを受け、様々な対策を講じたうえで再開を始めた館をまとめた(6月5日最終更新)。
『美術手帖』 2020年6月号の特集は「新しいエコロジー」。本誌編集長・望月かおるによる「Editor’s note」です。
4月24日、ライゾマティクスが主催するオンラインイベント「Staying TOKYO」に参加したオラファー・エリアソン。キュレーター・長谷川祐子との会話のなかで、現在のアートを取り巻く状況について何を語ったのか?
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が続くなか、地方自治体がそれぞれ独自の文化支援事業をスタートさせている。現時点で発表されている情報をまとめた(随時更新予定)。
東京都が発表した独自のアーティスト支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」。動画制作と発表でひとりあたり10万円を支援するというこの事業の妥当性は?
新型コロナウイルスの影響により、多くの大学でオンライン授業などが導入されている。とくに制作に必要な場所や施設を使うことができない芸大・美大の学生からも不満の声が相次ぎ、施設使用料の減免を求めるための署名活動も広まっている。
新型コロナウイルスの影響で世界各国の文化セクターが大きな影響を受けるなか、アート側からの支援も続々と始まりだしている。海外の事例を中心にまとめた。
全国の美術館・博物館では、臨時休館中も楽しめるオンラインコンテンツを発信中。今回はそのなかから、展覧会の会場風景やコレクションの紹介、パフォーマンスの記録、子供と一緒に楽しめる映像など、YouTubeで見られるものを中心に紹介する。
2019年末に中国湖北省武漢市で初めて検出された新型コロナウイルスによる感染症が、現在世界を席巻し大きな混乱をもたらしている。こうした状況下、アートが持つ役割とは何か? この危機から回復しつつある中国アート界の現状から紐解く。
多くの美術館・博物館が、新型コロナウイルス感染拡大を防止するために長期の臨時休館となっている。現時点では国内のミュージアムで感染者が出たという報道はないが、もし今後そのようなケースが発生した場合、ミュージアムはどのような対応を取ることが考えられるのか? 美術作品の保存・修復の専門家である東海大学情報技術センター(TRIC)講師・田口かおりに聞いた。
「カラー写真のパイオニア」として知られ、多くの人々を惹きつけてきた写真家のソール・ライター。その作品の多くが、ソール・ライター財団のウェブサイトでも見ることができるのをご存知だろうか?