第26回「台北国際芸術博覧会(ART TAIPEI)」が開催。日本の現代美術協同組合も初出展

1992年に設立されたアートフェア「台北国際芸術博覧会(ART TAIPEI)」が、今年第26回を迎える。10月18〜21日に開催されるフェアには、12の国や地域から141のギャラリーが集まり、メインセクションのほか、日本の現代美術協同組合(CADA)による特設展示コーナーや、テーマ展、パブリック・アートなど多彩なプログラムが行われる。

NEWS / EXHIBITION

第9回

プレイバック!美術手帖 2010年6月号 特集「新世代アーティスト宣言!」

『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。美術家の原田裕規がバックナンバーから特集をピックアップし、現代のアートシーンと照らし合わせながら論じる。今回は2010年6月号の特集「新世代アーティスト宣言!」を紹介。

文化は野生にその地位を奪われるのか。清水穣評 ディミトリス・パパイオアヌー『THE GREAT TAMER』、「堂島リバービエンナーレ2019」、「あいちトリエンナーレ2019」

ダンス、演劇、パフォーマンスが融合した公演ディミトリス・パパイオアヌー『THE GREAT TAMER』、5回目の開催となる「堂島リバービエンナーレ2019」、そして一部展示の中止を発端に、状況が変わり続ける「あいちトリエンナーレ2019」を清水穣が評する。

REVIEW

竹村京が個展で蛍光シルクを用いた新作を発表。マドレーヌ・ヴィオネのデザインと共鳴し、鑑賞者を糸の先の世界に誘う

写真やドローイングと刺繍を組み合わせた作品などで知られるアーティスト、竹村京の個展「Madeleine. V, Olympic, and my Garden」が、東京・六本木のタカ・イシイギャラリーをで開催される。本展では、新素材である蛍光シルクを用いた刺繍、ドローイングと刺繍から成る新作より11点を見ることができる。会期は10月19日~11月22日。

NEWS / EXHIBITION

「奈良原一高のスペイン」展が世田谷美術館で開催。ダイナミックなイメージの数々で「約束の旅」をたどる

戦後日本写真の旗手として知られる奈良原一高。その作品群から、これまでほぼ取り上げられることのなかった1960年代のシリーズ「スペイン 偉大なる午後」に焦点を当てた展覧会「奈良原一高のスペイン―約束の旅」が、世田谷美術館で開催される。会期は11月23日〜2020年1月26日。

NEWS / EXHIBITION

ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダのセレクションによる展覧会が資生堂ギャラリーで開催。6組が見せる「Surface and Custom」とは

ベルリンを拠点とするアーティスト・デュオ、ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダのセレクションによる展覧会「Surface and Custom」が資生堂ギャラリーで開催される。参加作家はサーラ・ドゥラート、ピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二。会期は10月18日~12月22日。

NEWS / EXHIBITION

松本竣介が編集を務めた『雜記帳』を紹介する展覧会が開催。出品作家は桂ゆきや福沢一郎ら7名

36歳という若さで世を去った画家・松本竣介が編集を務めた『雜記帳』。人間性に全幅の信頼と価値を置き、松本の真摯な生き方そのものを反映するような同誌に、作品を寄せた作家たちを紹介する展覧会「松本竣介と『雜記帳』」が、東京・駒込のときの忘れもので開催されている。出品作家は松本のほか、福沢一郎、難波田龍起、桂ゆき、恩地孝四郎、鶴岡政男、海老原喜之助。会期は10月8日~26日。

NEWS / EXHIBITION

建築を通して社会問題を見つめる。「シカゴ・アーキテクチャー・バイエニアル」が伝えるもの

9月19日より、シカゴ文化センターで第3回目となる「シカゴ・アーキテクチャー・バイエニアル」が開幕した。「北米最大規模の建築・デザイン展覧会」となる本展は、有名建築の宝庫であるシカゴで、建築をめぐる最前線の動きを紹介するもの。ニューヨーク在住のライター・國上直子が、会場の様子をお届けする。

INSIGHT

「具体的な規範が必要」。弁護士・水野祐に聞く文化庁補助金不交付の影響

「あいちトリエンナーレ2019」に対し、文化庁が正式な審査を経ずに補助金不交付を決定した。この事態にはどのような問題があり、今後の文化活動にどのような影響を与え得るのか。Arts and Law理事として芸術家の支援にも長く携わってきたシティライツ法律事務所の弁護士・水野祐に聞いた。

INTERVIEW

ゴッホ展からあいトリまで、3連休に見たい3つの展覧会

10月14日までに終了する展覧会と今週スタートした展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。なお、台風19号の動きに伴い開館スケジュールが変更される可能性があるため、最新情報は美術館公式サイトやSNSを確認してほしい。

NEWS / EXHIBITION

第9回

イデオロギーでは何も変わらない。 キュレーター・長谷川祐子インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(8)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第8回では、一貫して「ポスト・ヒューマン」のテーマに向き合ってきたキュレーター・長谷川祐子に話を聞いた。