気鋭のネオン・アーティストWAKUとは何者か。TAKAYUKI ISAYAMA監修の音楽と融合する新作個展が開催

気鋭のネオン・アーティストとして注目を集めるWAKUの個展「In Person」が、東京・原宿のCOMMONで開催されている。本展では、合計4点の新作発表に加えて、⾳楽監修にYATTのTAKAYUKI ISAYAMAを起⽤。会場全体をひとつの環境としてとらえて、展⽰を構成している。会期は2⽉2⽇まで。

WAKU ポートレイト

 20世紀前半には世界中の都市のシンボルとして輝いていたものの、技術⾰新でLEDなどの新しい技術に代わり、近年街から姿を失いつつあるネオン・サイン。気鋭のネオン・アーティストとして注目を集めるWAKUは、こういった状況のなかでネオン特有の美しさ、そしてガラス細⼯としての⼯程に惹かれ、2017年から国内有数の⼯場「島⽥ネオン」で修⾏をスタートさせた。

 ほどなくして、ネオンから放たれる光に可能性を⾒出し、ひとつの芸術表現として制作と考察を始めたWAKU。修行を経て、18年にニューヨークに渡り、ナム・ジュン・パイクの作品を⼿がけていたデイヴィッド・アブロンに師事。19年より東京に活動の拠点を置き、同年5⽉に渋⾕のconnect galleryで企画展、9⽉には同会場で自身初となる個展「Dimention」を開催した。展覧会のみならず、UNIQLOのサンフランシスコ店への作品提供や、リニューアルされた渋⾕PARCOなどへの制作協⼒にも携わるなど、活動の幅は広い。

参考作品

 現在、そんなWAKUの個展「In Person」が、東京・原宿のCOMMONで開催されている(〜2⽉2⽇)。本展では、合計4点の新作発表に加えて、⾳楽監修にYATTのTAKAYUKI ISAYAMAを起⽤。会場全体をひとつの環境としてとらえて、展⽰を構成している。WAKUが、これまでよりも⼤きなスケールでの表現を試みる意図は、「In Person=直接的な⾏為」という展覧会タイトルからもうかがえるだろう。

 ネオン作品の制作を通じて、光の持つ無限の形態や、光が引き出す感覚について考察を深めてきたWAKU。現段階での答えは、五感すべてを没⼊させる直接的な場から、⼩宇宙のように広がる光の可能性を表現することにあるという。TAKAYUKI ISAYAMA監修の⾳楽と融合する本展から、今後の活動の展開を期待したい。

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編集部

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