解体予定の「中銀カプセルタワービル」カプセルを美術館に。クラウドファンディングが実施
現在住人の退去と区分所有のカプセル売却が進んでいる、黒川紀章による名建築「中銀カプセルタワービル」。そのカプセルを再活用すべく、クラウドファンディングが行われている。
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1972年に竣工し、メタボリズム建築として日本を代表する存在である「中銀カプセルタワービル」。そのカプセルを再活用するためのクラウドファンディングがMOTION GALLERYにて行われている。
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中銀カプセルタワービルは黒川紀章によって設計されたもので、世界初の実用化されたカプセル型集合住宅。しかしながら建物の老朽化などを理由に、長年、建て替えかカプセルの交換かの議論が繰り返されてきた。そして今年3月、管理組合で敷地売却が決議。現在は住人の退去と区分所有のカプセル売却が進んでいる。
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そんななか、2014年に保存派オーナーと住人を中心に結成された「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」は、敷地の買受企業とのあいだで複数カプセル(最大139カプセル)の取得を合意。カプセルタワー解体時にはそのカプセルを取り外し、株式会社黒川紀章建築都市設計事務所の協力により再生することを目指している。
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今回、保存・再生プロジェクトが立ち上げたクラウドファンディングでは、支援金を美術館などの公共施設に寄贈するカプセルの改修費(輸送、アスベスト除去、内装修復費等)の一部に充当。リターンは改修後の「カプセル宿泊利用」や2022年出版予定の書籍『中銀カプセルタワービルの記録(仮)』等を用意する。7月5日時点で目標金額の100万円は上回っており、今後どれだけの支援を集めるのかが注目される。
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なお、保存・再生プロジェクトは2018年から1ヶ月の試泊ができる「マンスリーカプセル」を運営しており、今後は「泊まれるカプセル」を全国で展開したいとしている。
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