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日本美術の名作を村上隆が新たに解釈。「村上隆流 日本の美術史」がロンドンで開催中

村上隆の個展「ジャパニーズ・アート・ヒストリー・ア・ラ・タケシ・ムラカミ」が、ロンドンのガゴシアン・ギャラリーで開催中(〜2025年3月8日)だ。今年9月まで京都市京セラ美術館にて行われていた「村上隆 もののけ 京都」で展示された大作《村上隆版 祇園祭礼図》や《洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛RIP》を筆頭に、新作を含む合計18作品を並べている。その様子を現地からレポートする。

文=坂本みゆき

展示風景より、右から《洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛RIP》、《カイカイキキ流 唐獅子図屏風》Artwork © 2023-2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved Photo: Prudence Cuming Associates Ltd Courtesy Gagosian

村上の目を通して巡る日本の美術史

 本展のタイトルを日本語に直訳すると「村上隆流 日本の美術史」。その名の通り、4つに区切られたスペースで展示されている作品はすべて日本美術の古典的名作を村上ならではの新たな解釈を持って描かれたものばかりだ。

 会場入り口すぐに展示されているのは、尾形乾山の《立葵図屏風》をモチーフとした《Re:尾形乾山の立葵図屏風》と、土田麦僊の《舞妓林泉》を村上流に描いた《Re:舞妓林泉》だ。金箔で覆われた画面のなかにリズムカルに並ぶ白、赤、ピンクの立葵と化したお花たちと、アニメの少女のような面立ちの舞妓の姿を前に、一気に村上ワールドに引き込まれてしまう。

展示風景より、右から《Re:尾形乾山の立葵図屏風》、《Re:舞妓林泉》 撮影=筆者

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