PREMIUM

第5回

「ドイツ工作連盟」と「規格化による社会のデザイン」──美しさの規格化は社会や教育に何をもたらしたのか?

「デザイン史」の視点から現代における様々なトピックスを考える連載企画「『デザイン史』と歩く現代社会」。テーマごとに異なる執筆者が担当し、多様なデザインの視点から社会をとらえることを試みる。第5回は、コグニティブデザイナー、多摩美術大学美術学部統合デザイン学科准教授の菅俊一が、20世紀初頭に設立された「ドイツ工作連盟」を例に、規格化が社会や教育にもたらした影響について論じる。

日本写真史において唯一無二の存在。キュレーターとめぐる、安井仲治の20年ぶりの展覧会

日本の写真史において傑出した存在であった安井仲治(1903〜1942)。その回顧展が兵庫県立美術館で開催される(会期:12月16日~2024年2月12日)。10代でカメラと出会い、20代半ばに関西の写真シーンで一目置かれるも、38歳の若さで病没した安井。旺盛な創作意欲をもって極めて多くの写真の技法、スタイルに取り組んだこの作家の見どころについて、兵庫県立美術館学芸員・小林公が語る。

INTERVIEW / PROMOTION

巨大アートフェアはいかにつくられるのか? Art Collaboration Kyotoを支えるプロフェッショナルたち

京都を舞台に開催する現代アートとコラボレーションをコンセプトにしたアートフェアArt Collaboration Kyoto(以下、ACK)は、2023年10月27日のプレス&関係者内覧会から始まり全4日間の会期を終え、大盛況のうちに幕を閉じた。来場者数は約2万人、出展ギャラリーの総売上高は約4億円という結果となり、第3回目となる今年も来場者、出展ギャラリーからも高い評価を得た。今回は、ACKに関わるスタッフに、ACKのあゆみやそれぞれの担当業務、そしてどのような組織でイベントをつくり上げているかについて語ってもらった。

INTERVIEW / PROMOTION

PREMIUM

老舗アートフェア「TEFAF」が乗り出すキュレーター育成。「マーケットとアカデミズムのギャップを埋める」

オランダの老舗アートフェア「TEFAF」(テファフ、The European Fine Art Foundation)が、これまでにない試みに乗り出した。それが、マーストリヒト大学と連携したキュレーターコースだ。マーケットとアカデミズムのあいだには距離感があるとされているが、この取り組みはそのギャップ解消を狙うという。キーパーソン2人がその実施背景と目的を語った。

NEWS / MARKET

坂茂のペーパーパーテーションが伝えるウクライナ難民の現実と詩。「ペーパー・サンクチュアリ」が大分県立美術館で開催へ

建築家・坂茂が考案した「紙の間仕切りシステム(PPS)」をキャンバスに、ウクライナ難民の現状を伝える「『ペーパー・サンクチュアリ』- ウクライナ難民の現実と詩 - 坂 茂」が大分県立美術館1階のアトリウムで開催される。会期は2024年1月13日〜2月4日。

NEWS / EXHIBITION

祝祭に始まり祝祭に終わる野外劇。「東京芸術祭」で観た20周年目の『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』

世界最高峰の演劇の祭典「アヴィニョン演劇祭」に招聘され、スタンディング・オベーションに包まれたSPAC-静岡県舞台芸術センターによる野外劇『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険 〜』。初演から20年の節目に、「東京芸術祭 2023」で東京駅を背景に上演された様子を、演出の宮城聰のコメントとともにお届けする。

NEWS / PROMOTION

art for allが第2回「美術分野における報酬ガイドラインを考えるセミナー」を開催。世界各地のレポーターも参加

アーティストの報酬に関わるガイドラインの策定を目指す、美術のつくり手と担い手のためのネットワーク「art for all」。12月14日に、「世界のアーティストフィーから学ぶ(美術分野における報酬ガイドラインを考えるセミナー②)」がオンラインで開催される。

NEWS / HEADLINE