第77回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:何かが始まる予感

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第77回は、番組の「おわり」を描き続ける小林歩さんに迫る。

PREMIUM

9月に見たい展覧会ベスト30

2024年9月に開幕する展覧会のなかから、とくに注目したいものを編集部がピックアップしてお届けする。*最新情報は各館公式サイトをご確認ください。

INSIGHT

PREMIUM

「合理的配慮」でミュージアムを公平で開かれた場に。国立アートリサーチセンター研究員・鈴木智香子インタビュー

今年4月1日から事業者における「合理的配慮」の提供が公的施設のみならず、民間事業者も含め完全義務化となったことを受け、国立アートリサーチセンター(以下、NCAR)は、国内の美術館・博物館で働く職員や、障害のある方を含むミュージアム利⽤者に向けて、「合理的配慮」に関する具体的な事例や解説を掲載した『ミュージアムの事例(ケース)から知る!学ぶ!合理的配慮のハンドブック』を製作・刊行した。これをきっかけに、ハンドブックの製作に当たったひとりである鈴木智香子(NCAR研究員)に話を聞いた。

INTERVIEW

ブルジョワの芸術地獄。9月に森美術館で開催される「ルイーズ・ブルジョワ展」の見どころとは

森美術館で、「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」が9月25日から開催される。日本では27年ぶり、またブルジョワの国内最大規模の個展となる本展では、アジア初公開の作品を含めて約100点の作品が展示される。

NEWS / EXHIBITION

舟越桂の静謐と情熱、そしてレガシーに迫る。学芸員が語る「舟越桂 森へ行く日」(彫刻の森美術館)

日本初の野外美術館として1969年、箱根山中にオープンしたのが彫刻の森美術館だった。開館55周年を記念して現在、「舟越桂 森へ行く日」が開かれている。準備途上の2024年3月、舟越桂氏は逝去。それでも企画実現を強く望んでいた本人の意思を汲み、個展は予定通り開催へと漕ぎつけた。同展および併催の「名作コレクション+舟越桂選」展について、展覧会を担当した彫刻の森芸術文化財団主任学芸員・黒河内卓郎と東京事業部部長・坂本浩章に話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION