前澤友作、DIC川村記念美術館休館に「できることがあれば協力したい」

実業家でアートコレクターとしても知られる前澤友作氏が、休館が決定したDIC川村記念美術館に言及した。

前澤友作 Photo by YASUNARI KIKUMA

 2025年1月下旬からの休館が決定したDIC川村記念美術館について、実業家でアートコレクターの前澤友作氏が言及した。

 前澤氏は2018年、同館が旧蔵していた長谷川等伯筆の《烏鷺図屏風(うろずびょうぶ)》を収蔵した過去がある。同作は少なくとも1605年以降に制作されたも等伯晩年期の代表作で、1969年には国の重要文化財に指定。DIC川村記念美術館のコレクションとして親しまれてきたが、同館日本画展示の終了に伴い譲渡された。

 前澤氏はXを通じて引用リポストのかたちで「長谷川等伯の烏鷺図屏風については、約3年ほどかけてクリーニング及び一部修復作業中でしたが、先日無事に手元に戻ってきました。当作品は国が指定する重要文化財ですので、何らかの方法で皆様にも観ていただけるようにしたいと思っていますので、詳細が決まり次第追ってお知らせいたします」としつつ、DIC川村記念美術館の休館についても言及。「それにしてもDIC川村美術館の一時閉館は寂しいです。僕に何かできることがあれば美術愛好家として協力したいと思っています」と綴っている。

 DIC川村記念美術館は株主の意向を受け、東京への移転を想定した「ダウンサイズ&リロケーション」か「美術館運営の中止」を検討。これに対しては地元の千葉県知事や佐倉市長からも懸念の声が上がっている。

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