群衆をとらえる雄弁な黒。「ヴァロットン―黒と白」を三菱一号館美術館で見る
19世紀末のパリで活躍したナビ派の画家、フェリックス・ヴァロットン。その黒一色の木版画作品から、独自の視点やデザインセンスを探る展覧会「ヴァロットン―黒と白」が三菱一号館美術館で開幕した。黒と白の作品が並ぶ、その会場の様子をレポートする。
19世紀末のパリで活躍したナビ派の画家、フェリックス・ヴァロットン。その黒一色の木版画作品から、独自の視点やデザインセンスを探る展覧会「ヴァロットン―黒と白」が三菱一号館美術館で開幕した。黒と白の作品が並ぶ、その会場の様子をレポートする。
明治から昭和にかけて京都を中心に活動した図案家・画家、神坂雪佳。琳派に傾倒し、その意匠を当時の生活のなかに取り入れた雪佳の仕事を、琳派の名品とともにたどる展覧会「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」がパナソニック汐留美術館で開幕した。
京都を舞台にアーティストを主体とした独自のアートフェア「ARTISTS' FAIR KYOTO」が来年、6回目の開催を迎える。今回は池上高志、小谷元彦、やなぎみわら、5名の新メンバーがアドバイザリーボードとして参加。新たに渉成園が展示会場となる。会期は2023年3月4日・3月5日。
東京都人権プラザの主催事業として開催されているアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの本当の家を探しにいく」。この展示の附帯事業として上映とトークが予定されていた映像作品《In-Mates》(2021)に対し、東京都人権部が作品上映を禁止する判断を下した。この「検閲」に対し、10月28日、厚生労働省で飯山由貴、FUNI(ラッパー/詩⼈)、外村⼤(東京⼤学教員)、小田原のどか(アーティスト)が記者会見を行った。
今週開幕/閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。
箱根・仙石原にある「星の王子さまミュージアム」が、来年3月31日をもって閉館することが発表された。
ゴッホやモネなど、相次ぐ環境活動団体による名画への攻撃。今度はマウリッツハイス美術館が所蔵する名画、ヨハネス・フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》が標的となった。
現代美術を扱う美術館やギャラリーなど、都内50以上のスペースが参加する「アートウィーク東京(AWT)」が開催される。開催期間は11月3日〜6日。
醜さも含め生々しい人間の姿を描いた異色の日本画家・甲斐荘楠音。その四半世紀ぶりの回顧展「甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性」が、京都国立近代美術館で開催される。会期は2023年2月11日〜4月9日。
アート出版に特化したアジア最大規模のブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR 2022」が東京都現代美術館でスタートした。国際色豊かなブースや企画展示など様々なコンテンツが集結した会場の様子をレポートする。
『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』などの人気マンガを世に送り出してきた冨樫義博。その画業35年の節目を記念する企画展が森アーツセンターギャラリーで開幕した。会期は10月28日〜2023年1月9日。
黒だけで表現する作品で知られ、世界110以上の美術館でその作品が展示されてきた画家ピエール・スーラージュが10月25日に逝去した。102歳だった。
杉本博司監修の特別展 春日若宮式年造替奉祝「杉本博司ー春日神霊の御生(みあれ) 御蓋山そして江之浦」が春日大社国宝殿にて開催される。春日信仰・春日若宮信仰の名品に加え、春日をテーマとした杉本の新作も並ぶという。会期は12月23日~2023年3月13日。
東京の「いま」をアートで感じるイベント「アートウィーク東京」が今年も開催される。会期は11月3日から6日の計4日間。また、充実したアート巡りをサポートする公式アプリ「AWT PASS」もリリースされている。
銀座エリアの商業施設「GINZA SIX」。そのGINZA SIXを象徴する吹き抜けアートの新たな作品が公開された。作品はビジュアルアーティスト、ジャン・ジュリアンの新作《The Departure》。
トゥオマス・ソパネン・コレクションから厳選された40点が展示される「リュイユ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション」が、京都国立近代美術館で開催される。会期は2023年1月28日〜4月16日。
洋菓子「シガール」で知られるヨックモックのプライベート美術館「ヨックモックミュージアム」。その第3弾となるコレクション展「ピカソのセラミック―モダンに触れる」が開幕した。会期は2023年9月24日まで。
東京都と都立美術館などを所管する東京都歴史文化財団が、渋谷に新施設「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」をオープンさせた。
10月22日、東京・有楽町に新たなギャラリー「M5 GALLERY」がオープンした。こけら落としの「New Worlds」では、新進気鋭の女性作家5人を取り上げる。会期は10月22日〜29日。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーでゴッホの《ひまわり》が環境活動団体によって液体をかけられるという事件が起きてわずか9日。今度はモネの名画がその被害にあった。