トリノ国立映画博物館にヴィデオゲームの常設エリアが7月2日より登場

トリノ国立映画博物館(National Cinema Museum of Torino)に、ヴィデオゲームに特化した常設エリア「VIDEO GAME ZONE」が7月2日より登場する。博物館内でヴィデオゲームが常設設置されるのは世界初。

トリノ国立映画博物館公式Xより引用(https://x.com/museocinema/status/1800805047384903915)

 イタリアのトリノ国立映画博物館(National Cinema Museum of Torino)に、ヴィデオゲームに特化した常設エリア「VIDEO GAME ZONE」が7月2日より登場する。博物館内でヴィデオゲームが常設設置されるのは世界初。

 この展示は、同館館長のドメニコ・デ・ガエターノとイタリアのゲーム研究者ファビオ・ヴィオラがトリノ大学と共同でキュレーションしたものだ。会場では、第1弾として「ALAN WAKE 2」(Remedy Entertainment、2023)、「ASSASSIN'S CREED® MIRAGE」(Ubisoft、2023)、「DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT」(Kojima Productions、2021)、「DETROIT: BECOME HUMAN」(Quantic Dream、2018)、「FINAL FANTASY VII」(スクウェア・エニックス、1997)などといった13タイトルを紹介。これらのイントロダクションやトレーラー、メイキングなどを取り上げながら、ロトスコープからモーション・キャプチャーや実写の導入に至るまで、ヴィデオゲームの美学や制作技術の変遷をたどるものとなる。ほかにも、コンセプトアートやスケッチ、デザイン資料などもあわせて展示されることで、ゲーム文化やその制作過程の全貌をとらえるものとなるという。

 また、常設エリアの設置に加え、同館はゲーム関連の作品・資料収蔵にも乗り出すという。プレイアブル版に限らず、コンセプトアート、技術マニュアル、メモ、絵コンテ、準備図面、台本、発売前の創作段階で社内で使用された品々など、貴重な未公開の制作・ゲームデザイン資料もその対象となる。

 なお、ニューヨーク近代美術館(MoMA)でも2012年よりゲーム作品の修造が進められている。今後ヴィデオゲームの文化的価値はさらなる向上を遂げることとなるだろう。

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