ペース東京がこけら落とし展の詳細を発表。メイシャ・モハメディ、アーリーン・シェシェの個展を予定

今秋、麻布台ヒルズにグランドオープンするペース東京が、こけら落とし展の詳細を発表した。

メイシャ・モハメディ Pseudonym 2024© Maysha Mohamedi, courtesy Pace Gallery

 今秋、麻布台ヒルズにグランドオープンするペースの東京ギャラリー。そのこけら落とし展の詳細が発表された。

 9月から10月にかけて、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、メイシャ・モハメディのアジア初個展が開催。本展では、モハメディが20年前に日本で働いた短い期間の記録を綴った日記からインスピレーションを得て、昨年と今年に制作された未発表の新作絵画を展示する。新作では、海外での自己形成期と現在の生活環境にある偶然や幸運な巡り合わせを織り交ぜるという。

メイシャ・モハメディ(スタジオにて) Photograph by Steven Taylor, courtesy the artist

 続く11月からは、アメリカ出身のアーティスト、アーリーン・シェシェの日本初となる個展が行われる。本展では、ここ数年の作品と新作が並ぶ。作家が⻑く惹かれてきた日本美術の静謐さと現代日本の物質文化という二重性に注目だ。

アーリーン・シェシェ Winter Dusk: Together 2023
© Arlene Shechet, courtesy Pace Gallery

 また、9月のグランドオープンに先立ち、ペース東京では新スペースの特別内覧会を7月6日~8月17日の会期で開催。ギャラリーの1フロアをサロンスタイルで使う同展では、リンダ・ベングリス、ジャン・デュビュッフェ、アドルフ・ゴットリーブ、ロイ・ホロウェル、アリシャ・クワデ、ロバート・ナヴァ、ルイーズ・ネヴェルソン、クレス・オルデンバーグ、アダム・ペンドルトンなど、20世紀から現代作家まで約45作品が展示される。

 なお、ペース東京の最初のプロジェクトとしては、アレクサンダー・カルダーの東京では約35年ぶりとなる個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が、9月6日まで麻布台ヒルズ ギャラリーで開催中。1930年代から70年代にかけて制作されたカルダーの作品80点以上が一堂に紹介されている。

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