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坂倉準三建築の名作がホテルとして再生。公共図書館と一体となった新しいかたちの宿泊施設【8/9ページ】

 3名のなかで最若手の壺田太郎は、1994年伊賀生まれの陶芸作家。大小様々なサイズの作品が各部屋に点在するが、なかでも旧市長室に設置されている作品は、一際存在感を放っている。

壺田太郎の作品

 藤本玲奈の作品は、19室すべてに展示されている。サイズ問わず展開される作品には、ビビットな色が使われており、室内に置かれる天童木工の家具とも調和している。

藤本玲奈の作品

 すべての客室に共通して、質感やクラフト感のあるもの、ビビットな差し色となるものを持ってくることで、坂倉やその師であるル・コルビジェの思想や哲学を反映させた内装となっている。

ビビットカラーを用いた天童木工の家具
障子によって柔らかく外光を取り込んでいる