別府に新たなアートホテル。文化交流拠点「HAJIMARI Beppu」が開業

大分県別府市で建築築設計、空間再生、地域デザインに取り組むDABURA.m(ダブラエム)株式会社が、宿泊機能を主にした文化交流拠点となる複合施設「HAJIMARI Beppu(はじまりべっぷ)」を9月に開業する。

 温泉地・別府に新たなアート温泉宿が誕生する。

 9月3日開業の 「HAJIMARI Beppu(はじまりべっぷ)」は、大分県別府市で建築築設計、空間再生、地域デザインに取り組むDABURA.m(ダブラエム)株式会社が、宿泊機能を主にした文化交流拠点となる複合施設だ。建物は元酒卸倉庫ビルを再生したもので、空き家再生のひとつの方向性を示すとともに、地域再生につなげていくことを狙う。

HAJIMARI Beppu

 プロデュースは、2020年に開業し、グッドデザイン賞ベスト100など数々の賞を受賞しているアートな温泉宿「GALLERIA MIDOBARU」を設計した建築家 光浦高史と、Wakako Ceramics代表でもある陶芸家・坂本和歌子らが担う。

 客室は約30平米〜約80平米からなる全6室(1名〜最大4名まで宿泊可能)。すべての客室にキッチンを備え、暮らすように滞在することができるのが大きな特徴だ。作業スペースや制作スペース、ワークブース等も完備されており、様々な「Work」に対応。また各室では別府にゆかりのあるアーティストやクリエイターの作品・選書・選曲を楽しむことができるという。すべての部屋にはテラスを併設し、テラスで風を感じながら別府の街を見渡すことができる点もポイントだ。

 元倉庫の二層吹抜け空間である1階部分は、寛ぎと交流の場。カフェやコワーキングスペースとしても活用できるほか、書棚にはHAJIMARI Beppuに関わるアーティストやクリエイターが選書した書籍が並ぶ。また、「湯に浸かるように音に浸かる」をテーマに選曲されたリラックスできる音楽も楽しめるという。「うみをこえて、時間をこえてお届けしたい素敵なものたち」をコンセプトとした、陶芸家・坂本和歌子によるうつわと焼き菓子ショップも併設されており、こちらもチェックしたい。

 HAJIMARI Beppuに参加するアーティスト・クリエイターは、安部泰輔、網中いづる、氏デザイン、Olectronica、甲斐みのり、勝正光、藤田洋三。

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