今年6月に閉館する静岡・掛川市の資生堂アートハウスで、大正から昭和初期にかけて幅広く活躍した美術家・小村雪岱(こむら・せったい)の作品展「小村雪岱 -江戸を夢見る-」が開催される。会期は3月12日〜6月27日。

小村雪岱(1887〜1940)は1887年埼玉・川越市生まれ。本名は安並泰助。東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画選科にて下村観山らに師事し、卒業後は伝統絵画の研究や模写に従事する。泉鏡花の小説『日本橋』の装幀で脚光を浴び、日本画や挿絵、舞台美術など多彩なジャンルで才能を発揮した。1918年から1923年にかけては資生堂意匠部にも在籍。現在も同社で使われている「資生堂書体」の基礎をつくったひとりとしても知られ、資生堂のデザイン文化に深い足跡を残している。


本展では、雪岱の代名詞とも言える挿絵原画をはじめ、版画、装幀本、舞台装置の下図、そして資生堂時代の貴重な作品など、約140点を展示。江戸の風俗や抒情を独自のモノクロームの世界で描き出した雪岱の画業の全貌を紹介する。

- 1
- 2



























