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坂倉準三建築の名作がホテルとして再生。公共図書館と一体となった新しいかたちの宿泊施設【4/9ページ】

建築本来の魅力を生かした再生設計

 この再生設計を手がけたのは、公共施設や文化施設の設計を数多く手がけてきたMARU。architecture(マル・アーキテクチャ)。今回の改修では、庁舎の持つ水平ラインや低層構成、周辺の地形や緑とのつながりといった、建築本来の魅力を活かしたまま、新たな用途に応じた機能が加えられている。

 図書館部分は、風の流れを感じるような広い空間となっている。タイルは一部当時のものをそのまま使用するなど、市庁舎だったときの面影を感じさせる空間となっている。

 また1階でありながら、天窓を採用したことで自然光が取り込まれ、柔らかい明るさが広がるとともに、時間によってその見え方が変わる点は大変趣深い。

中庭から見える天窓