「SENSE ISLAND/LAND |感覚の島と感覚の地 2024」レポート。作品を通じて横須賀の土地に触れる

2019年に横須賀の無人島・猿島でスタートした「Sense Island - 感覚の島 - 暗闇の美術島」がアップデート。横須賀市街地にもエリアを拡げた「SENSE ISLAND/LAND |感覚の島と感覚の地 2024」が12月15日まで開催中となっている。

文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より、チェ・ジョンファ《おいしくなーれ》

 2019年に横須賀の無人島・猿島でスタートした「Sense Island - 感覚の島 - 暗闇の美術島」。今年からは、横須賀市街地(汐入・横須賀中央、観音崎)にエリアを拡げ「SENSE ISLAND」から「SENSE ISLAND/LAND」にアップデート。夜間に加えて日中も楽しめるアートイベントとして2年ぶりにリニューアルし、開催されている。会期は12月15日まで。総合プロデューサーは齋藤精一、キュレーターは青木彬。

 今年で4回目となる同イベントの新たな幕開けに際し、齋藤と青木は次のように語った。「2019年の初回からコロナを経ていままで3回開催されてきたSense Island。このまま続けていくだけでは同じ形式のままアーティストだけを変えていくことになってしまうと感じ、昨年は横須賀の地をあらためてリサーチする期間とした。同イベントでは18点の作品が島や市街地に点在しているが、その作品と作品をつなぐあいだには横須賀の土地を感じられるポイントも。ぜひ作品とあわせて注目してほしい」(齋藤)。「つい最近まで一生活者として横須賀に住んでいたこともあり、ゲストキュレーターとして参加し横須賀の自然環境やそこから発展した産業を深掘りした。今回は横須賀をリサーチしたアーティストらのミクロな視点による作品が多く集まったが、それらをあわせることで大きな横須賀の姿が見えてくるのではないか」(青木)。

 今回、残念ながら高波の影響でフェリーが欠航し、猿島への取材が叶わなかった。取材ができた市街地エリアに点在する作品をいくつかピックアップして紹介したい。

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