夜の無人島・猿島を舞台に。齋藤精一、鈴木康広らが参加の「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島」とは?

横須賀の街からほど近くに位置する無人島・猿島。ここを夜間開放し、島の特性を活かした展示や様々なイベントを行うアート・プログラム「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島」が開催される。会期は11月3日〜12月1日。

上空から見た猿島

 横須賀の街からほど近く、東京湾に浮かぶ無人島・猿島。その夜を舞台に、アート・プログラム「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島」が開催される。

 弥生時代の貝塚が残る洞穴や、明治初期から築かれた砲台跡・弾薬庫跡が残る猿島。人間の痕跡は時間の経過とともに自然と調和し、独自の風景をつくり出している。今回の「Sense Island」では、こうした島の空間的な特徴や歴史、島の近くで暮らす人々の営みから着想を得たアート・プロジェクトを各所で展開する。

三笠桟橋から見た猿島

 本展のプロデュースを手がけるのは、ライゾマティクス代表取締役の齋藤精一。参加作家は、ヴィト・アコンチやオノ・ヨーコといったアーティストとの協働で知られるクリエイティブ・ユニットのワイルドドッグス、《ファスナーの船》《空気の人》などの作品を手がける鈴木康広、3Dプリンターを使用した彫刻「toki-」シリーズで知られる後藤映則、建築やインテリアを国内外で発表する佐野文彦ほか。

 猿島が夜間開放されるのは今回が初。主に光を使った作品が並ぶ猿島は「暗闇の美術島」に変化し、鑑賞者は作品を通して島の気配を体感することができるだろう。なお会期中の展示内容やイベントの詳細は、随時公式ウェブサイトで発表予定となっている。

編集部

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