「SENSE ISLAND/LAND |感覚の島と感覚の地 2024」レポート。作品を通じて横須賀の土地に触れる【3/3ページ】

 汐入・横須賀中央エリアからは、現存する世界最古の鋼鉄戦艦・世界三大記念艦「三笠」のある「三笠公園」や「三笠ターミナル」に展示されている作品を紹介する。三笠公園の戦艦前にはチェ・ジョンファによる《おいしくなーれ》が展示。横須賀で発生した不要物を集めて、市内に住む人々と協働しオブジェをつくりあげた。そのオブジェは一見見えづらい土地の本来の姿を映し出すようでもある。

展示風景より、チェ・ジョンファ《おいしくなーれ》

 三笠ターミナルの2階では、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHの作家らによるグループ展「ブイを包む」も開催。アーティストそれぞれがリサーチした横須賀の姿が独自の目線でとらえられており、そのミクロな視点が集合することで「横須賀」というマクロな姿を形成している。

展示風景より
展示風景より
展示風景より

 このほかにも市街地や猿島では、碓井ゆい、菊池宏子、キュンチョメ、齋藤精一、SIDE CORE玉山拓郎、水戸部春菜、三原聡一郎、薬王寺太一、山本愛子、asamicro、梅川壱ノ介、オル太、寺尾紗穂、灰野敬二・蓮沼執太らによる作品展示やパフォーマンス、ワークショップも実施されている。

 海の街である横須賀は軍の拠点としても知られる場所。そこに至るまでの歴史やそれ以前の歴史、はたまた現在の横須賀はどのような場所なのか。このイベントを通じてぜひ触れてみてほしい。

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