テクノロジーとの交差を探る特別展と、拡充される若手支援
特別展の構成も、マーケットを超えたキュレーション・プラットフォームとして特徴的だ。「HUMAL」(humanとanimalの造語)展では、AIやアルゴリズムが浸透する時代における人間の本能や身体的感覚を、7人のアーティストの作品を通じて考察する。また「Invisible」展では、来場者がQRコードをスキャンして会場内に統合されたAR(拡張現実)アート作品を鑑賞するなど、テクノロジーとの関係性を多様な視点から提示する。
さらに、国内外でキャリアを築く気鋭のアーティストを支援するために立ち上げられたプログラム「Kiaf HIGHLIGHTS」は今年、規模を拡大して展開される。生態系や物質性、東洋哲学などを探求する10名のセミファイナリストの作品が各ギャラリーの専用スペースにて展示され、来場者に深い鑑賞体験を提供する。
視覚芸術から音楽分野への拡張「Kiaf Classic」
今年のテーマである「共存(Coexistence)」は、視覚芸術にとどまらず音楽の領域へも広がりを見せる。9月4日にはCOEXオーディトリウムにて、世界的なピアニスト、チョ・ソンジン(Seong-Jin Cho)を迎えた特別プログラム「Kiaf Classic: Resonance of Coexistence」が開催される。卓越した芸術性で知られる彼のパフォーマンスは、アートフェアにおける創造性や知覚の探求を深める学際的な体験となるだろう。

「Kiaf SEOUL 2026」は、同時期に都市全体で繰り広げられる「ソウル・アート・ウィーク(Seoul Art Week)」の中心的な柱として、世界中の鑑賞者とソウルの活気あふれる文化エコシステムの結びつきを試みる。多様な思考と表現が交錯するこの地で、テクノロジーと人類の新たな共存のかたちを志向する5日間に期待できそうだ。
- 1
- 2



















