韓国を代表するアートフェア「Kiaf SEOUL」が今年も開催。206のギャラリーが参加、エリアも拡大

韓国を代表するアートフェア「韓国国際アートフェア」(Korea International Art Fair SEOUL)、通称Kiaf SEOULが、今年も開催される。会期は9月4日〜8日。

Kiaf SEOUL 2024の会場風景

 韓国を代表するアートフェア「韓国国際アートフェア」(Korea International Art Fair SEOUL、通称「Kiaf SEOUL」)、通称Kiaf SEOULが、今年も開催される。会期は9月4日〜8日。昨年同様、フリーズ・ソウルと会場を同じくし、同時開催となる。

Kiaf SEOUL 2024の会場風景

 会場となるのはソウルの大型展示場・COEX。今年は世界中から206のギャラリーが集まり、バンコク、北京、ロンドン、マドリード、ニューヨーク、ローマ、ソウル、シドニー、テヘラン、東京などの都市から36のギャラリーが初めてフェアに参加する。

Kiaf SEOUL 2024の会場風景

 韓国国内からの参加ギャラリーは130を超え、今日の韓国のアートシーンの多様性を伝える。さらに、今年の会場は昨年と同様のCOEXホールA・Bに加え、2階のザ・プラッツエリアにも拡大。また特別展示「Kiaf on SITE」も開催される。

Kiaf SEOUL 2024の会場風景

 「Kiaf on SITE」はソウルのアーバン・アート・ラボの所長、スンア・リーがキュレーションを担当し、人間性とテクノロジーのあいだを、3つのセクションで問う。

 1つめのセクションではヤン・ミンハによる大規模なメディア・インスタレーションを実施し、AIを活用して人間の本質と人間以外の存在との関係を問い直す。2つめのセクションはアーティストデュオ、ジン&パークによる境界を超えた実験的なパフォーマンスとキャット・オースティンによる、ウェアラブル・テクノロジーを活用したインタラクティブな体験が開催される。そして3つめのセクションでは、未来のハイパーコネクテッド社会を提案する「The WONDER」 がVR空間を紹介する。

Kiaf SEOUL 2024の会場風景

 「Kiaf Highlights」はアワード形式の展示で、「新しい発見と新鮮な出会い」 をテーマに10人の新進および中堅アーティストにハイライトを当てる。ピックアップされるアーティストは以下の通り。Cheolgyu KANG (Arario Gallery)、Xi'an KIM (ARTSIDE Gallery)、Eunjin KIM (KEUMSAN GALLERY)、Paige Jiyoung MOON (Steve Turner)、Betty MUFFLER (Jan Murphy Gallery)、Wonmi SEO (La Heen Gallery)、Jochen PANKRATH (Bode Galerie)、Sejun LEE (Space Willing N Dealing)、Jiwon CHOI (ThisWeekendRoom)、Jin HAN (Gallery SP)。

 フェア期間中には教授、学芸員、機関専門家からなる審査員が3名を選出し、ファイナリストにはそれぞれ1000万ウォンが授与される。

Kiaf SEOUL 2024の会場風景

 また、会期中はフリーズソウルと韓国芸術管理院(KAMS)との共催による様々なトークプログラムが開催される予定だ。

 開催に際して韓国ギャラリー協会会長のDal-Seung Hwangは次のようにコメントしている。「近年、kiaf SEOULは順調に拡大を続けている。フリーズとのパートナーシップや特別展示の導入、COEXのグランド・ボールルームを組み込んだフロアプランなど、努力を続けている。ぜひ韓国の現代美術のいまを体感してもらえれば」。

Kiaf SEOUL 2024の会場風景

編集部

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