TARO NASU(東京)はグラッドストーンギャラリー(ニューヨーク)と組んでブースを構築。展示空間の中央には、岡山芸術交流2023の廃プールに巨大なぬいぐるみを出現させたことで大きなインパクトを残した、グラッドストーンに所属するプレシャス・オコヨモンの小作がぶら下がる。壁面にはTARO NASUを代表する作家のひとり、ライアン・ガンダーによるキャンバス面が変動する平面作品が展示されている。

アフリカ系の現代美術作品を扱うspace Un(東京)はRetro Africa (アブジャ)とブースを出展。昨今、マーケットの評価が高まる、セネガルのアーティスト、セリニュ・ンバイエ・カマラは1948年生まれ。同国の現代美術家の草分けであり、国立の美術学校でも多くの後進を育てたアーティストだ。ほかにもマイルズ・イグウェブイケをはじめ、欧米の文脈とは異なる、同国ならではの作品が目を引く。


Satoko Oe Contemporary(東京)はジョージアのトビリシにあるGallery Artbeatと出展。子供の頃から親しみをもっていたものを静物としてならべ、繰り返し視点やスケールを変えながら描く鹿野震一郎の作品は、日常の空間の多様性を感じさせてくれる。いっぽうのトビリシのタモ・ジュゲリもまた、大小様々なキャンバスに静物を描くが、一見すると何がモチーフになっているのかわからない。複雑な配色と入り乱れるパースが対象の存在の豊かさを伝えてくれる。


無人島プロダクション(東京)はROH(ジャカルタ)と共同で八木良太とマルト・アルディの作品を展示。身近な道具や既製品を素材とし、その用途や意味を再構築する両作家の作品は、視覚のみならず聴覚にも訴えかける。




















