今週末に見たい展覧会ベスト20。「養老天命反転中!」から「Art Collaboration Kyoto」まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

養老天命反転地記念館・養老天命反転地オフィスにて、evala《perennial》

もうすぐ閉幕

「エルヴィン・ヴルム 人のかたち」(十和田市現代美術館

展示風景より、《学校》(2024/25)

 青森県にある十和田市現代美術館で「エルヴィン・ヴルム 人のかたち」が開催されている。会期は11月16日まで。レポートはこちら

 エルヴィン・ヴルムは1954年ブルック・アン・デア・ムーア(オーストリア)生まれで、現在はウィーンとリンベルクを拠点に活動している。ヴルムは、石膏や金属といった素材だけでなく、写真や衣服、絵画といった多様な素材を用いて、彫刻の概念を徹底的に拡張し、その固定化された概念を拡張してきた。

 本展では、彫刻のもっとも原初的なモチーフである人の身体を起点に、時間、量塊と表面、具象と抽象を巡るヴルムの作品が紹介されている。2024年の最新作である大型インスタレーション《学校》や、「皮膚」シリーズ、「平らな彫刻」シリーズなど、近年の作品が日本で初公開される貴重な機会になっている。

会期:2025年4月12日〜11月16日
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127
開館時間:9:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌日)
料金:一般 1800 円(常設展含む) / 高校生以下無料

「BIWAKOビエンナーレ2025 "流転〜FLUX"」

展示風景より、江頭誠の作品 撮影=平垣内悠人

 滋賀県近江八幡旧市街地、長命寺、沖島で「BIWAKOビエンナーレ2025 "流転〜FLUX"」が開催されている。会期は11月16日まで。レポートはこちら

 BIWAKOビエンナーレは、琵琶湖を中心に広がる滋賀県、主に近江八幡旧市街地を舞台に、国内外のアーティストが展示を行うアートイベントだ。11回目となる今年は、約70組のアーティストが参加している。

 今回のテーマは「流転〜FLUX」。「この世の全ての事象は、つねに変化し続けている」といった生成変化の流れを、アートを通じて感じることで、宇宙へと思いを馳せながら自己との対話を試みる機会をつくり出す。

会期:2025年9月20日〜11月16日
会場:滋賀県近江八幡市(旧市街地、沖島、長命寺) 
開場時間:10:00〜17:00 ※入場は閉場時間の30分前まで 
閉場日:水(ただし11月12日は開場)
鑑賞パスポート料金:一般 3500円 / 学生 2500円 / 近江八幡市民 3000円 / 中学生以下・障害者は無料(※沖島エリア、長命寺エリアはパスポートは不要)