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前澤友作が所蔵するバスキア大作、約109億円で落札。バスキア過去3番目の高額

前澤友作が所蔵するバスキアの大作《Untitled》(1982)が、フィリップス・ニューヨークのイブニングセールで8500万ドル(約109億円)で落札された。

フィリップス・ロンドンで開催された下見会の展示風景より、中央はジャン=ミシェル・バスキア《Untitled》(1982) Courtesy of Phillips

 前澤友作が所蔵するバスキアの大作《Untitled》(1982)が、5月18日にフィリップス・ニューヨークで開催される20世紀・現代美術のイブニングセールで8500万ドル(約109億円)で落札された。

 同作は、バスキアの「アナス・ミラビリス(驚異の年)」とも言われる1982年に制作されたもの。幅約5メートルにおよぶこの作品は、バスキアのキャリアのなかでも最大級の作品となる。

 前澤は、2016年5月にクリスティーズ・ニューヨークの戦後・現代美術イブニングセールにてこの作品を約5700万ドル(当時のレートで約62億円)で購入し、当時のバスキアのオークションレコードを塗り替えた。事前の予想落札価格は7000万ドル以上であり、最終的にはアジアのコレクターによって7500万ドルのハンマープライスで落札された。

 なお、バスキアの現オークションレコードは、前澤が2017年のサザビーズで落札した《Untitled》(1982)の約1億1050万ドル(当時のレートで約123億円)。今回の作品は、同作と昨年クリスティーズで9310万ドルで(当時のレートで約101億円)で落札された《In This Case》(1983)に次ぎ、バスキアのオークションにおける3番目の高額となっている。

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