バスキアの《Warrior》、約45億円で落札。アジアのオークションにおける西洋絵画で最高額

クリスティーズは「We Are All Warriors -The Basquiat Auction」と題したバスキアのシングルロットイブニングセールを開催。バスキアの代表作である《Warrior》が約45億円(3億2360万香港ドル)で落札された。

ジャン=ミシェル・バスキア Warrior 1982 (C)Christie’s Images Limited 2021

 クリスティーズは3月23日、香港において「We Are All Warriors -The Basquiat Auction」と題したシングルロットオークションを開催。ジャン=ミシェル・バスキアが制作活動の芸術的頂点にあった1982年に制作した自画像《Warrior》が、クリスティーズにおいて3億2360万香港ドル(約45億円)で落札された。当初の予想落札価格は2億4000万〜3億2000万香港ドル(約32億5000万円〜43億3000万円)。これはアジアで開催されるオークションにおいて西洋絵画で最高額だ。

 《Warrior》は、《La Hara》《Irony of Negro Policeman》を含むパネル作品のシリーズの一部で、バスキアの制作史上、もっとも優れた作品のひとつ。1983年、東京のアキライケダギャラリーの展覧会で最初に発表。以来、世界中の重要な出版物や展覧会で重要作品として紹介されており、19年にニューヨークのザ・ブラント・ファウンデーション・アート・スタディ・センターで開催された「ジャン=ミシェル・バスキア展」ではセンターピースとして展示された。

 なおバスキアのオークションレコードは、依然として前澤友作が2017年にサザビーズ・ニューヨークのイブニング・セールで落札した《Untitled》の123億円となっている。

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