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池田亮司が初のNFT作品をサザビーズに出品。スタートバーンと協業し取引負荷を大幅に軽減

6月3日〜10日にサザビーズで開催されるNFT作品のオークション「Natively Digital:A Curated NFT Sale」に、池田亮司がスタートバーン株式会社とともに《A Single Number That Has 10,000,086 Digits》を出品することが発表された。スタートバーンが開発したブロックチェーンインフラを用いて鋳造された本作の取引負荷は、イーサリアムの1万分の1まで削減されるという。

池田亮司 A Single Number That Has 10,000,086 Digits 2021 出典=スタートバーンのウェブサイトより

 6月3日〜10日にサザビーズのオンライン・プラットフォームで開催される、NFT作品に特化したオークション「Natively Digital:A Curated NFT Sale」に、池田亮司が初のNFT作品を出品する。

 池田亮司は90年代初頭よりアーティスト集団「ダムタイプ」の舞台音楽を担当するほか、2000年からはカーステン・ニコライとのコラボレーション・プロジェクト「cyclo.」としても活動。国際的に活動するメディア・アーティストのひとりだ。

 池田は今回、アートとブロックチェーンの取り組みで知られるスタートバーン株式会社とともにNFT作品《A Single Number That Has 10,000,086 Digits》をセールに出品。同作は、スタートバーンが開発した持続可能でスケーラブルなブロックチェーンインフラである「Startrail」を用いて鋳造されたものだ。

 池田のスタジオによると、Startrailはポリゴン(Polygon)と呼ばれる新たなレイヤー2ソリューションを採用しており、その取引負荷はイーサリアムの1万分の1であるため、消費電力も大幅に削減され、より持続可能なものとなるという。

 従来のNFT作品と同じように、同作は展覧会やオークションなどの展示・販売履歴を永続的に記録することで、作品の真正性を保証することができるいっぽう、作品の転売利益もアーティストに還元することができる。

 なお同セールには、世界で初めて鋳造されたNFTを使った作品であるケビン・マッコイの《Quantum》や、今日のクリプトアートムーブメントの始まりとして評価されるLarva Labsの「Cryptopunk」シリーズにおける唯一のマスクを被った「エイリアン」など、計27点の作品が出品。全作品の入札は100ドルからスタートし、入札者は不換通貨もしくは仮想通貨(ビットコインまたはイーサリアム)で支払うことができる。

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