国立ハンセン病資料館が常設展示リニューアルに向けて一時休館へ

東京・東村山にある国立ハンセン病資料館が、常設展示リニューアルに向けて一時休館する。期間は12月1日〜2027年3月31日。

国立ハンセン病資料館 外観 写真提供=国立ハンセン病資料館

 東京・東村山にある国立ハンセン病資料館が、常設展示リニューアルに向けて一時休館する。期間は12月1日〜2027年3月31日。

 ハンセン病は「らい菌」という細菌に感染することで引き起こされる感染症の一種。近代以降の国の誤った政策(*)により、患者やその家族らが偏見・差別を受け、甚だしい人権侵害を引き起こしたという問題が存在している。国立ハンセン病資料館は、そういった問題に晒されてきた患者や元患者、その家族の名誉回復を図るために1993年に開館。ハンセン病問題に関する正しい知識の普及啓発による偏見・差別の解消を目的とし、活動を続けている。

 なお、5月2日からは、ギャラリー展「絵と編物でみる 加藤博子の作品世界」も開催。ハンセン病回復者であり、ひとりの女性画家でもある加藤博子(1943〜2025)の活動に焦点を当てた同館初の試みであり、一時休館前の重要な展覧会となりそうだ。

*──1907年に放浪するハンセン病患者の隔離を定めた「癩予防ニ関スル件」(明治40年法律第11号)が成立。31年には同法律が改正され、すべての患者を本人の意思に関わりなく隔離する「強制隔離」が始まる。この強制隔離は、「らい予防法」が廃止される96年まで続いた。

編集部