国立新美術館の新館長に菅谷富夫が就任へ

国立新美術館の新館長に菅谷富夫が4月1日に就任することが発表された。現館長の逢坂惠理子は、3月31日をもって退任する。

国立新美術館の新館長となる菅谷富夫 写真提供=国立新美術館

 国立新美術館の新館長に、大阪中之島美術館・館長の菅谷富夫が就任することが発表された。就任日は4月1日。2019年の就任より6年にわたり館長を務めてきた逢坂恵理子は、3月31日をもって任期満了により退任する。

 館長となる菅谷は、1958年千葉県生まれ。滋賀県立陶芸の森学芸員を経て、大阪市立近代美術館建設準備室(現・大阪中之島美術館)に参画。2017年から準備室長として新しい美術館整備を統括し、22年の開館後は初代館長として美術館運営を担ってきた。専門は近代デザイン、写真、現代美術と幅広く、批評・評論活動も精力的に行っている。

 同館の現館長である逢坂は退任にあたり、自身の任期を振り返りながら「多様な展覧会を開催し、来館者がアートと出会う充実した体験の場の提供に寄与してきた」とコメント。コロナ禍での運営を強いられながらも、李禹煥や蔡國強、大巻伸嗣といったダイナミックな個展の開催や、若手作家を紹介する「NACT View」、10代向けの教育プログラム「新美塾!」の始動など、次世代を見据えた活動を推進してきた。

 また、次期館長の菅谷への期待については次のように述べている。「大阪中之島美術館の展覧会事業は当館と同じように幅広く、国立新美術館の活動とも親和性がある。国立の美術館としてのあるべき姿とその実現のための制度設計、人材育成など、美術館の継続にむけて、菅谷館長の経験が生かされるだろう」。

 なお、新体制となる2026年度、国立新美術館では、「テート美術館 YBA & BEYOND 世界を変えた90s 英国アート」(2月11日〜5月11日)、「生誕100年森英恵 ヴァイタル・タイプ」(4月15日〜7月6日)、「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」(6月10日〜9月21日)、「ルーヴル美術館展 ルネサンス」(9月9日〜12月13日)、「少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展」(10月28日〜2027年2月8日)といった、デザインやファッション、海外の名品展など、多角的な展覧会が予定されている。