中国のデザイナーズ・トイメーカー、POP MARTの人気キャラクター「LABUBU」を生み出したアーティスト、カシン・ロンの創作活動10周年を記念する展覧会「THE MONSTERS 10周年記念展 東京『MONSTERS BY MONSTERS: NOW AND THEN』」が、麻布台ヒルズギャラリーで開幕した。会期は7月5日まで。
本展は、上海、台北、香港、パリを巡回してきたグローバルツアーの東京展にあたる。近年、世界的な人気を獲得したLABUBUを中心に、「THE MONSTERS」シリーズの誕生から現在までの歩みを振り返るとともに、その源流にある絵本や原画、スケッチ、アートトイ、立体作品などを通して、ロンの創作世界を多角的に紹介する。
妖精伝説から生まれた「THE MONSTERS」の世界
幼少期に両親とともにオランダへ移住したロンは、言語を学ぶために読み始めた絵本をきっかけに、ヨーロッパ各地の妖精伝説や民話に魅了されたという。その経験は後に、LABUBUをはじめとする「THE MONSTERS」のキャラクターたちを生み出す土壌となった。

本展の核となるのは、「THE MONSTERS TRILOGY」と呼ばれる3部構成の絵本シリーズだ。『The Story of Puca』『Pato and the Girl』『Miró’s Requiem』から成るこの物語群は、現在のLABUBU世界の原点でもある。会場では、ファンタジーのなかに家族愛や友情、人間の感情を織り込みながら展開する物語が、原画やテキストとともに紹介されている。
展覧会の冒頭では、近年、絵画制作へと軸足を移しているロンの油彩作品や立体作品、そして本展のために描き下ろした絵画を展示。また、「ぬいぐるみハウス」では妖精たちの小屋に約2000体のLABUBUぬいぐるみが並び、フォトスポットとしても存在感を放つ。


また、「アートトイ展示ゾーン」では初期のLABUBUフィギュアから近年のコラボレーション作品までを一堂に展示。「ミラールーム」では、鏡面空間のなかに無数の「THE MONSTERS」のキャラクターが反射し、シリーズが築いてきた10年の軌跡を象徴的に表現している。


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