現代を代表する画家のひとり、デイヴィッド・ホックニーが6月11日に自宅で亡くなった。88歳だった。

デヴィッド・ホックニーは1937年7月9日、イギリスのウェスト・ヨークシャー州ブラッドフォード生まれ。現代美術においてもっとも影響力があり、時代を代表する人物のひとりとされている。

ブラッドフォード美術学校(1953〜57)、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(1959〜62)で美術を学び、イギリスの新世代の芸術家たちのなかで、中心的な才能のひとりとして頭角を現した。64年にはロサンゼルスに移住し、アメリカ西海岸の陽光あふれる情景を描いた絵画で一躍脚光を浴びた。そのなかには、ホックニーを代表する作品として知られる《とても大きな水しぶき》(1967)などがある。
60年以上にわたり、絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術といった分野で多彩な作品を発表し、美術表現の可能性を探ることを続けたホックニー。近年はiPadを用いて身近な主題を描いた作品を手がけるなど、精力的な活動を見せていた。
長年の功績を称え、1997年にはエリザベス2世女王陛下よりコンパニオンズ・オブ・オナー勲章(CH)を、2012年には功労勲章(OM)を受章。2026年には、フランスのレジオン・ドヌール勲章において、「オフィシエ(将校)」の階級を授与されている。

またマーケットでも大きな存在感を放ち、2018年にはクリスティーズで《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》(1972)が約102億円で落札され、現存アーティストとしてのオークションレコードを更新した。
日本では2023年に、27年ぶりとなる大規模個展「デイヴィッド・ホックニー展」が東京都現代美術館で開催。イギリス各地とロサンゼルスで制作された多数の代表作に加えて、近年の風景画の傑作「春の到来」シリーズや新型コロナウイルスによるロックダウン中にiPadで描かれた全長90メートルにもおよぶ新作まで約120点の作品が展示され、大きな注目を集めたことは記憶に新しい。
























